携帯は青く羽田はピンクだった

コロナのおかげで3年帰れなかった日本についに帰省。

しかし今回、コロナに関連する日本入国の手続きについて、何をどうすればよいのか少々わかりにくかった。
他の旅行者の記録を参考にし役に立った面もあったことから、今度はお返しがてら自分の経験も書いておくことにする。
なお内容について保証はできないので情報の取捨選択は自己責任でお願いしたい。

結論から言うと、2022年6月23日現在、アメリカからの日本入国に関しては、MySOSというアプリで事前審査を済ませればそれだけでよかった。

1、旅程が決まれば、自身の携帯にMySOSアプリをインストール。

2、氏名・住所などの個人情報のほか、旅行日程も入力。往復の便名に加え、往路便ではシート位置も申告する。

3、誓約書に入力して送信。聞かれたことに答えるだけでよく難しいことはない。

4、ワクチン接種証明に関しては、3回以上接種した人のみが「ワクチン接種済」扱いとなる。自分はアメリカで2回しか受けていないためワクチンは接種していないものとみなされるが、現在アメリカフロリダ州から日本への渡航にはワクチン接種の義務がないので特に問題ない。

この時点で入力情報に不備がなければ、赤かったMySOSの画面は黄色に変わっていると思われる。

5、コロナ陰性証明書のアップロード

手間がかかるのはほぼこれだけ。
出発の72時間以内のタイミングでテストを受けて陰性証明書を得る。72時間とは、アメリカ国内線を経由して国際線に乗り継ぐ場合、最初の国内線搭乗時から起算する。実際にアメリカ国内線搭乗のタイミングで現地係員からMySOSのQRコード提示を求められた。

テストは、アメリカの大手薬局であるWalgreensがドライブスルーで行っているRapid NAAT testを利用。Rapid検査ではダメとか色々な情報が錯綜しているが、個人的にはこのテストの陰性証明で無事に審査完了した。
結果は約2時間程度でメールにて知らされ(この間が一番ドキドキする)、メールにあるリンクからPDF形式のnegative(陰性)と明記されたドキュメントをダウンロードし、それをそのままMySOSアプリにアップロードする。日本語表記の公式フォーマット(外務省のサイトからダウンロードできる)に記入した画像も添付したほうが良いのかもしれないが、自分は添付せずでもOKが出た。
古い情報では検査した医師の名前やサイン、パスポート番号なども必要とあるが、2022年6月23日現在の最新版ではアメリカからの渡航の場合は医師の名前やサインは不要。最新の日本語フォームにはパスポート番号を書く欄もなくなっている。

陰性証明書アップロードまでの手続きを終え、「審査中」の表示から数時間待つ。不備がなければ「審査完了」となりMySOSの画面が青色に変わる。
これで出発前のコロナ関連での手続きは終了である。

なお、到着空港内でこの青色画面を頻繁に見せることになるので、通信環境のトラブルに備えて青色で氏名とQRコードが表示された画面のスクリーンショットを撮影しておくとオフラインでも使えて便利。1つのアプリで子どもの分も追加している場合はそちらのスクリーンショットも忘れずに。

今回の到着は羽田空港だった。
到着と同時にたくさんのピンク色ベストを着たコロナ専門のスタッフが誘導してくれる。すごく丁寧な応対ぶりに、ああ日本に帰ってきたなと痛感する。
しかしとにかく徒歩での移動距離が長く、あちこちで青色画面を見せるセクションがあり、青色ではないのかそもそもMySOSを使っていないのかもしれない人たちとルートが分けられる。
誘導されるがまま施設内を歩かされ続け、パスポートチェックが済めばこれで終わり。荷物を持って税関を抜ければ次の目的地へ。

自分の場合はこのあと国内線乗り継ぎがあったが、その行き方がわからず誘導や表示、電光掲示板や案内所のようなものも見つけられなかったのでしばらく迷った。
個人的には着陸したターミナル3から空港内無料シャトルバスでターミナル2に移動するのが正解だったが、案内がなく聞ける人もいないのには困った。乗り継ぎ時間が短い人は気をつけたほうがよさそうだ。

大体、こんな感じで入国完了。
あとは自宅待機命令もなく自由に過ごせている。
一度アプリ経由で濃厚接触者がいる地域に自分がいるかどうか教えてくれる通知が来て、結果は問題なしだった。

全体的に、思っていたよりはスムーズに入国できてホッとした。
状況がめまぐるしく変わる混乱の中、試行錯誤で今のシステムを改善し続けてくれている関係者には頭の下がる思いだ。

あとはまた無事にアメリカに戻れればよいが、しばらくは合計17時間の超長くてしんどいフライトのことなど忘れて久々の日本でのんびりしたい。