安穏とした時間は、時間を食う虫のようなものだ。

一向に仕事も始まらないので、
またしても薪をいただくべく札幌に行った。

一日中曇り予報だから出てきたのに、途中からやっぱり雨。異常だ。

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実は天井まで行くぐらいの量を用意してもらってたんだが、
雨でブレーキが効きにくくなることにビビって、ここまでにしてもらった。

その後、薪をもらっといてさらに、

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『極太にんにく醤油ラーメン』

というものをご馳走になる。
JR琴似駅近くのラーメン屋にて。
見た目、極太麺と言うかうどん。
目の前でスタッフの兄ちゃんが、
マグカップでミロを作る時みたいにスプーンいっぱいに盛ってラーメンに乗っけてたのが、
すりおろしにんにく。
これは確かに『極太にんにく醤油ラーメン』であって、なんの疑問も挟みえない。
濃厚な味だがしつこくはなく、
見た目の迫力のわりに正統派な旨さであった。
額に汗して働く労働者向けの逸品。
ごちそうさまです村上さん。


今年の夏はその都度それなりの事情でもって、
妙に頻繁に美瑛と札幌近辺を往復している。4、5回ぐらい。
片道3時間半ぐらいの行程は、そこそこ長い。
さらに今夜は雨で、それも篠突く雨で、
プールをひっくり返したような、もしくは洗車機に閉じ込められたような、
そんな雨の中を、
薪を積んで重いクルマで慎重に、
真っ暗な山中を走る。

そういう時はあまり他のことを考えられなくて、
それでも意外とどこかが冴えているような気もして、
それは旅をしている時などに時々おこる、
一種の静謐な精神状態に近い。
物事を順序に沿って積み重ねる合理的な方法ではなく、
自分を客観的に見る視点でもなく、
主体はたぶん、スッキリした何か。

スッキリがクルマを運転している。

そしてちゃんと帰って来た。
雨ほどには自分は野放図ではない。