鼓動
ヤマハのゴルフカートを中古で買った。
子どもの学校送迎用である。
アメリカでは送迎やコミュニティ内移動用途でゴルフカートを乗り回す人は多い。
こうして後ろ向きにも人が乗れるのでよく学校帰りの子どもが座っている。
しかし俺は子どもが落ちそうで怖いので、カートがウチに来てすぐに社外品のシートベルトを付けたのは言うまでもない。
あとはウインドシールドとサイドミラーを付けたぐらいか。
ちなみにアメリカでゴルフカートの三大メーカーと言えば、Club Car、EZGO、そしてヤマハであるらしい。
確かに気にして見れば周囲のゴルフカートは大体この3メーカーである。ヤマハがんばってるな。
まあそれはさておき、ゴルフカートという乗り物には初めて乗ったが、もう普っ通ーに電気でシュルシュル動くだけなんだよ。便利かもしれないが、これといって感動もない。
エンジンの付いたバイクを思い出す。
エンジンが剥き出しになったタイプだ。
アイドリングで暖機させている時の、単気筒が奏でるあのパパパパという小気味のいい音が好きだ。それと振動。熱。排ガスの匂い。バイクを新しく買った時など、側でずっといつまでも眺めていられた。
これがクルマとなると、個人的にはそれほどでもない。電気自動車ともなると更に興味は薄れるのだろう。電動ゴルフカートなどは言うに及ばずだ。
バイクというのはそういうところも含めて、五感で人を魅了する乗り物だったんだなと改めて思う。
いかんせん危ないから子どもには乗って欲しくないけどね。