カニカニ言うからホラ変なモン踏んだだろうが!

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日曜の早朝、ほとんどクルマも通らない道を走る。

黒松内の道の駅で朝起きたら、雨は止んでいた。よし、狙い通りだ。
まずは25キロほど走って次の町、長万部(おしゃまんべ)に向かうとしよう。
クルマも少なく、風も弱い森の中の道。
昨日の長めの休養の効果もあってか、快調に進んで長万部に到着。
海を見るのは小樽以来だが、なんだか久しぶりな気がする。磯の匂いが鼻をつく。

実は朝から何も食べていない。
長万部のコンビニで梅おにぎりと醤油ヌードルとバナナミルフィーユを吸収したら、ふと雨を感じた。
あれ、今日は降らない約束では…。

ほとんど目に見えない微雨程度だったのが、だんだんカタチになってくる。
長万部以降は海沿いの幅広でまっすぐな道だが、歩道はほとんど期待できない。
そして、道路の左右あちこちに、カニの店がある。

カニ!カニ飯!カニ!カニ飯!

あれだけ道沿いにカニの文字とそのオブジェが並んでいたら、
日本に初めて来た火星人以外には、大体このあたりはカニが名物なのだろうと悟るに違いない。

いよいよ服も濡れてきたので、観念して一軒のカニ屋敷兼ドライブインに侵入。
地元の旅好きなドライバーさんと談笑などしつつ時間を稼いでみるが、やはり雨は止まない。カニも食わない。贅沢は敵だ。
うーむ、困ったな。
走れないほどの雨じゃないから、これぐらいで済んでてラッキーと言えなくもないのだが。

長万部以降はすっかり交通量の多くなった国道5号線の路肩を、注意しつつ走る。
しかし雨はしつこい。そのうち止むと信じてるのに。
小さな町に入り、少し広い小屋型のバス停を見つけたので、入る。
どうやら結局、カッパを着ざるを得ないようだ。
緩慢な動作で雨装備を整え、再び外へ。
外で絶賛雨ざらしのマウンテンユニサイコゥを持ち上げた瞬間、わかった。

「あ、パンクしてる。」

マジかよ…。
4日ほど前に札幌でやったばかりじゃないか。
まったくどうなってんだ日本の道は!
バス停内に引き返し、今度はパンク修理だ。
札幌で替えのチューブも買ってあるけど、今回はパッチで直すか。
雨宿りにバス停内パンク修理はもってこいのシチュエーションですね。

なるほど、タイヤにビール瓶のカケラのような尖ったモノが刺さっている。これだな。
爽やかな手つきで修理を完了し、ついでにブログを書く。(今ココ)

これだけやれば、お、雨が弱まっておるではないか。
やったな俺…美しい勝利だ。

じゃ、行くか。