旅の装備の話 その他編

アイスランドで、股の痛みと同じく最後まで苦しんだのは、ザックによる肩の痛みだった。

問題は20キロ以上の重さというよりも、ザックそのもの。
登山・長旅用の本格的なモノではなかったのだ。
そこで今回は、本格的なアウトドア用品を扱う店で長時間に渡って延々と試着を繰り返し、ついにこのザックを選び抜いた。
ドイターというドイツのメーカーのザック。容量は最大65リットル。
しかし選んだ基準は、メーカーや容量よりも、とにかく腰と肩ベルトのパッドの厚さ。
もう長旅で肩の痛みに苦しむのは絶対イヤだ!というわけで、これ以上ないぐらいゴツくてシッカリしたベルトのものを選んでやった。

結果、大成功。

アイスランドほどではないが、そこそこな重さの今回の荷物。
しかし今のところ、深刻な肩の痛みに悩んだことは一度もない。
やたらガッチリした腰ベルトと剛性のあるザックの構造のおかげで、重さはほとんど腰で支えることができ、肩に負担がかからない。
これには本当に感動した。
ちゃんとしたザックって、こんなにラクなのか!!
キャリアにザックを乗せて走らなくなったのは、こんな事情からだ。

入る容量も多く、あちこちにある収納も気が利いている。
この旅の途中で新たな収納ポケットを4つぐらい発見した。まだあるかもしれん。
とにかく、1日中背負うザックだけはケチらず良いモノを、というのは今回つくづく痛感したよ。

乗ると股が痛いし歩くと肩が痛い、というどうもならん状況だったアイスランドと較べれば、今回は装備の面でどれだけ助かっているかわからない。
装備は本当に重要。
これは、マジだ。

後は…ヘルメットぐらいかな。
アイスランドでは原付用メットをちょっと改造したやつを持っていった。
自転車用より防御力が高く、雨が降ってもアタマが濡れない、という発想だったのだが、これはとにかく暑くて蒸れた。
そこで今回は、普通に自転車用。OGKのレフというモデル。
選んだ理由は、選択肢の中ではこれがまだしも後頭部を守ってくれそうだったから。
一輪車は後ろにコケることもあるからな。
まぁ、無いよりはましという程度だとは思うが。

さて、とりあえず今書きたいことは大体書いた。
大部分の興味のない人には、さぞやツマラン内容だったとお察しします。

えーと、ライムライトに戻るかぁ。
今気がついたが、函館観光をまったくしない勢いのクールな俺。