翼ってもんだよ
あー、えーと。
西京味噌。の樽。
これはつまり、京の都に降臨していたことを表現したかった。
そしてこの俺が古都観光などに来るわけがない!
こういうわけだ。
こいつを取りに行ってきたぜ。
カブ90デラックス。
またカブか。このブログじゃつくづくおなじみのバイクですねー。
ポスティング用バイク選びにおいて、カブに到達するともはやゴールであることは去年で大体わかっている。
だから今度はもっと変わったところを攻めてみるつもりだったんだが…。
オークションを眺めていたら(趣味)、これは!という個体を見つけてしまってねぇ。
それでわざわざ京都まで取りに行ってきたわけですよ。
87年式、25000キロの古いカブ90。
それだけならよくある中古バイクだけど、実はこれ、前オーナーが90代の爺ちゃんなのだ。
90代でまだ元気なんだけどバイクはそろそろ下りることにした、とかなんとか。
いいねー。
そんなバックストーリーがあるマシンにはがぜん惹かれる。
爺ちゃんが乗ってたバイクなら25000キロでもエンジンの程度は期待できるという計算ももちろんアリだ。
ひさびさに活躍する軽トラ。
まさしくこういう時のために軽トラはある!
そして帰りは後ろの左ウィンカーと右のヘッドライトが切れるのであった。
なんでよ。
いやー、またカブかぁ。
ふと考えてみたら、俺の乗り継いできたカブはこれで7台目か8台目ぐらいである。
我ながらよくもまあしつこく乗り続けているものである。
カブは飽きるとか飽きないとかそういう次元の乗り物じゃないからなー。
個人的に好きなバイク、良いバイクは数あれど、
どんなにブランクがあっても跨ったとたん無意識に乗り回してしまうバイクはカブだけだ。
今度のこいつは思ったとおり、エンジンの調子は素晴らしくいい。
2万キロ超えなのに慣らしを終えたばかりの新車みたいなカッチリした音。
25年間も大事に乗ってくれてありがとう京都の見知らぬ爺ちゃん、
俺がバイトに使い倒して一気に能力を開花させてやるぜ!
エンジンが最高なのはいいとして、他は意外に手がかかった。
新品交換したのが、
バッテリー、フロントタイヤ、ミラー、フォグランプ、シート表皮、テールライトレンズ、前後スプロケ、チェーン。
あぁ燃料計も直したな。
特に伸び伸びだったチェーンを換えるまでは坂の多い神戸でいつ切れるやらヒヤヒヤしたよ。
ともかくこれで一通りの修理完了、乗り出しオッケー!
カブだと整備もホイホイやるし、出費も気にならないのが謎といえば謎。
仕事でのカブ90の使い勝手、さすがの一言。
何十年もかけて大小の改良を積み重ねてきたこのオートバイは、とてもよく人に馴染む。
金があれば現行モデルのグローバルカブ110もいいけど、俺はまだまだこいつでやれるな。