一輪車のアメリカ横断日記、前夜。

カリフォルニア州のロサンゼルスからフロリダ州のオーランドという街まで。
一輪車でのアメリカ横断の旅を終えて、もう4日ぐらい経った。
 
身体の疲れもだいぶ取れてきたし、他にこれといってやることもないので、
まだ渡米中ではあるが少しずつ旅日記を書いていくとしよう。
 
イメージ 1
 
4月。
出稼ぎ先の神戸から、36インチユニを抱えて春の北海道へと戻ってきた。
しかし帰宅してすぐでなんだが、
 
「今度はアメリカ行ってきまーす。」
 
そう言って近所を回らなければならないのである。
近所の皆さんも元気そうで結構結構。
この人々、もはや俺が次にどこに行くと言っても大して驚いてくれない。
これまでパプアニューギニアだのアイスランドだのキューバだのと散々言ってきたから、
今回はアメリカでむしろ拍子抜けされたかもしれない。
 
イメージ 2
 
あいかわらずいつ帰ってきても賊に荒らされたような我が家ではあるが、これが標準状態である。
 
まずは、旅に必要な道具をあちこちから発掘する。
一輪車旅は荷物の軽さが勝負なので、何を持って行くかよりも何を持って行かないかが重要だ。
まぁ今回はアメリカだし、要るモノがあれば途中で買えるだろう。
たぶんねー。
 
イメージ 3
 
4月15日。出発前夜。
旭川駅までクルマで送ってもらう。
 
今回の国外脱出は東京ではなく札幌の千歳空港からだ。
今夜のうちにバスと電車を乗り継いで千歳まで行き、明日早朝のフライトに備えることにする。
 
それはいいんだが、さすがに長旅仕様のザックと36インチユニのダブル運搬は重い。
そして大都会札幌の終電内では飲み過ぎて今にも吐きそうな女の子の近くになってしまい、
これがまた非常に緊迫したムードであった。どうにか耐えてくれたが。車内では。
こんな風に、混んだ終電内でザワつく日本語に囲まれるような機会は、しばらくない。
 
イメージ 4
 
終電から降りて深夜、千歳駅近くのネットカフェに到着。
 
平日にも関わらずネットカフェは混んでおり、ネットカフェなのにネットのないブースしか空いてなかった。
よいよい。横になれたらそれで充分だ。
この期に及んで特に調べたいこともないしな。
 
明日は早い。
あまり眠れなくても飛行機で寝ればいいが、寝過ごさないようにだけは注意しないとな。
明日はアメリカに飛ぶのだという実感は、やっぱり特にない。