4月4日(日)その1 デンマークから3時間

小銭撲滅作戦のため、
26デンマーククローナ(500円ぐらいか?高ッ!)で買ったコーヒーが、デカい。

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デカい。

こんな量のホットコーヒーを出されたのは生後初かもしれない。胃が荒れるじゃないか。

…こんな感じで。
コペンハーゲンの空港にて、延々と時を待っている。

日本に居る時には外国の刺激を求めたりもするものだが、
いざこうやってデンマークあたりの空港で他にすることもなくジッとしてると、
なんとも言いがたい気だるさ?居心地の悪さ?そんなものを感じてしょうがない。
もっと端的に言えば、もう家に帰って寝たい。

帰る家あっての旅やねぇ。

なんてことを、出国2日目にして思う。
ホームシックとはまた違うんだが、なんだろうねこれは。

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コペンハーゲンは雨が降りはじめた。アイスランドはどうだろう。

どうにも…。
旅は待つことの連続だ。
乗り物を待ち、乗り物の中でも待ち、天候を待ち、順番を待ち、
朝を待ち、体力の回復を待ち、環境の変化を待ち、自分の変化を待つ。
ある程度なんでもが思い通りに進む日常を脱け出して、
思い通りにいかない環境にあえて身を置くのが旅の重要な要素の1つかもしれない。

昨日コペンハーゲンを歩きまくったおかげで痛くなった太ももは少しずつ治ってきた。
でもまだ腰が痛い。普通の観光客でもこんなに弱々しい状態のヤツは少ないと思う。

結局、空港で12時間待った。

アイスランドエアーの飛行機に乗りこむ。

どうやら飛行機は、飛ぶには飛んだ。毎回ムダに緊張する一瞬。

隣の席が空いてるのは嬉しいが、
そのまた隣が、離陸直後からガムを噛みつつイヤホンで音楽を聴きまくってる若い娘である。

イヤホンだのヘッドホンだのというのは他人から見ると難しいもので、
これはもう話しかけられたくないっていう意味なんだろうなーと思うじゃないか。
それはそれで別に構わないのだが、なぜか彼女、
俺が何か動くたびにチラッチラッと頻繁にこちらを見るのである。

会話がしたいのかしたくないのかどっちやねん!

と思っただけじゃなく思い余って話しかけてみたら、普通に会話に乗ってきた。

彼女はなかなか可愛いスウェーデン人。名前を聞いたら、

「私の名前はわかりにくいわよ?」

と前置きした上で、レザルタ・ジュノッスィと名乗る。
確かにわかりにくいな!
ちゅうかちゃんとした発音は5年ぐらい練習してもできそうにない。

むこうから勝手に何歳ぐらいか当ててみて!と聞くから素直に、
「24ぐらいかな?」と言うと…。

女子高生でした…。

家族と共に紛争のあったコソボからスウェーデンに移住してきたという彼女。
確かに北欧というよりはエキゾチックな顔立ちの美人ではある。悪いが写真はない。

飛行機内で女子高生と紛争なんかの暗い話をしてもしょうがないので、
アジア人は童顔だとかユニサイクルは遅過ぎるとかそんなどーでもいい話をして楽しく過ごす。
ちなみにレザルタちゃん、彼氏がいるそうです。よかったじゃないか…。

そんな調子でデンマークを発って約3時間。

あ。あれって…。

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アイスランド!?

ぐえっ、広っ!!
上のほう、白っ!!

やばい、やばいわ。
こんなとこホンマに一輪車で走れるんやろか!?

思いっきり不安になる反面、どうしようもなく湧き上がる興奮。

すげぇ、もうじき、このやたらデカい、美しい島に降り立つのか!
そして日本から持ってきた、あのマウンテンユニサイクルで走り出すのか!
何が待っているんだろう、どんなことが起こるんだろう。

とりあえず、デンマークが雨だったのにここは晴れっぽい。幸先は、いい!

着陸は現地時間で午後3時10分。
もう夕方近いから初日は走らずにどっかで休んでてもいいかなと思っていたが、
この天気なら、そして今の気持ちなら、早速走りたくなるかもしれない。

ま、着いた時の、気分次第で!!