4月5日(月)その1 首都レイキャヴィーク

タクシー事務所の仮眠室で早朝に起床。

なんだが。

あら、事務所内に誰も居ない。
なんて素敵に不用心。

一輪車でアイスランドを一周しようなんて言うヤツは、
確かにある意味、何もしなさそうに見えるのやもしれん。
しかしそれにしても、なぁ。
と言いつつまずはセルフサービスのコーヒーを飲む。

俺をココに連れてきてくれたおじさんいわく、
8時には胸の大ーきな(と彼は両手で表現した)スタッフの女性が来るらしいので、
一応ここで待っておいたほうがいいだろう。
昨日ロクに言えなかったお礼も言わないとな。

今日はアイスランド2日目か…。
怒涛のコペンハーゲン散策以来、ずっと右ヒザが痛いんよなぁ。

やがて8時になると、噂の女性が出勤。
胸どころか全てが大きな人である。

昨夜の経緯を話すとなぜかあっさりと理解してくれたようで、
彼にもよろしくと礼を言って事務所を出る。
結局ドライバーの彼には会えなかったし名前もわからずじまいだが、それはしょうがないな。

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うーむマイナス2度。
なかなかいい感じで冷えてる。

しかし夜中になんにもない場所を走ってた昨日と違って、今は朝だしココは街だ。
どうやら首都レイキャヴィークの手前にある街っぽいのだが、
地図を持ってない俺にはココがどこだかイマイチよくわからない。
ケプラヴィーク空港の観光案内所でもらった大量の観光パンフレット類は、
やたら重くてかさばるので昨日の軽量化事件の際に全部箱にブチ込んでナイナイしたからな!

とりあえずこの道をまっすぐ行けばレイキャヴィークらしいので、走り出してみる。

そうそう、アイスランド初日である昨日は36km走った模様。今日はどれぐらい進めるかな。

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5kmぐらい走ったところ。意外と遠いぞレイキャヴィーク…。
でも見てのとおりの市街地。
歩道も信号もあってそこそこ安全に走ることができる。

昨日と較べると、走り方が少しだけ進歩しているような気がする。
走り方というか、背負った重い荷物の扱い方というか。

タクシー事務所で荷物をリュックに積む方法をイチから見直したおかげと、
背負ったリュックを一輪車につけたキャリアの上に乗せ、
重さを軽減させながら走るためのコツがわかりかけてきた効果らしい。

荷物がうまく板(キャリア)の上に乗れば、肩にかかる負担をわりと減らすことができる。
そのぶんバランスのコントロールは難しくなるが、荷物の重さで苦しむよりはマシだ。
この板一枚あるかないかで、ユニサイクルツーリングの厳しさは数倍の差になるに違いない。
我ながらキレまくったアイデアだぜ!

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やがて、道は海に突き当たる。
ようやくレイキャヴイークに着いたようだ。


これがアイスランドの海かぁ。
自分は今、北海道よりもイギリスよりもずっと北の島にいるらしいのだが、
こういう時って大体あんまりそんな実感はない。

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とりあえずレイキャヴィーク市街を目指そう。
首都ならさすがに観光案内所ぐらいあるだろうから、そこでまずは情報収集だぜ!

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と言うわけで、
逆光のよくわからん写真だがレイキャヴィークの中心部までは来た。

レイキャヴィークは、面積はそこそこ広そうなものの、
高い建築物もそれほどない、楚々とした様子の街だ。
まだ4月なので観光客も少なく、それどころか一般アイスランド庶民もあまり見当たらない。
みんなどこで何やってるんだろう。

アイスランドには鉄道が無いので、
いかにも街の中心!的な駅というものもなく、
地図を持ってない俺にはどこが街の中心部なのかよくわからない。

で、そのへんの女性に聞いてみたところ、
彼女もまた旅行者であった。オーストラリア人。
ユニサイクルでアイスランドを一周するつもりだと言うと、クレイジーと言われましたよ。

ともかく教わって中心部という場所に来てみると、
え、これが?
というぐらい、ささやかな広場である。
広場の近くにあった観光案内所の兄ちゃんにもヤル気はまったく感じられず、
でもまぁ簡単なペラペラ地図でも手に入ったからヨシとする。

さて、こんな盛り上がりのない首都に長居は無用だ。
ともかくまずは、
アイスランドを一周しているという国道1号線、通称リングロードにたどり着きたい。
早く走り始めないと、終わりになって日数が足りないなんてことも有り得るからな!

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これと言って何もなさげなレイキャヴィークの公園でちょこっとだけ休憩。
池のまんなかが凍ってるのがポイント。

さーて、適当な地図をアテにして、さっそくリングロードを目指すぜ!