4月10日(土) 雨宿り

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朝からあいかわらずの雨。
風景が変わらなすぎて、昨日の夕飯後に撮った写真と見分けがつかないぐらいだ。

昨日の貴重な経験を生かし、今日もこの宿で休養するとしよう。

しかしよく降るな。昨日からずっと降り続けている。
ここのパソコンで天気予報を見ていなければ、またしても危ないところだった。
情報を制するものは戦いを制するのだなぁ。別に誰とも戦ってないけど。

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朝食。
注文してもなかなか出てこないと思ったら、バイキングだった。
さすがは海賊の島…と感心するほどのことでもない。
とりあえず、バイキングで全種類食べてみるのは基本中の基本。
ここ数日のクッキー&ビスケット生活とは較べようもない豪華料理である。

1400IK(1100円ぐらい)も出してわざわざ朝食を食べなくてもいいのだが、
たまには栄養豊富なものを食べてもいいかなぁと思うのと、
ここでは他に食べるものを入手できないからこの機会にってこともある。
町までダートを歩いて片道3キロ、しかも雨となると、とても買いに行く気がしない。

ところで、バイキングというのはなんであんなに食べ過ぎるのだろう。
今日は休養日に決めたので心と身体に余裕があるせいか、
久々に栄養豊富な食料を見て生命維持の本能が働いたのか、かなり食べた。

赤い服にメガネをかけた、妙に脚が長くて身長が高くて胸と尻のデカい、
宿泊客の巨大おばさんと競うようにおかわりして食べた。
ああ食いすぎた。
昼メシ分も食ったっぽいところで、コテージに戻ろう。

巨大メガネおばさんはまだ食っていた。
しょせんウサギほどの俺が、ヘラジカにかなうハズもなかった。
生命種の差だ。しかたあるまい。

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アイスランドに来てはや一週間になるが、
いまだにアイスランド語はまるで聞き取れない。
ヤオ(はい)とネーイ(いいえ)ぐらいしかわからん。

アイスランドは自国の言語の保護のために、
新しい外来語をそのまま取り入れず、
まずは自分の国の言葉として作り直すそうなので、余計にわからん。
日本語で例えれば、
コンピュータやワインをわざわざ電脳とかブドウ酒とか律儀に言い換えて使ってるようなもんだ。

まぁ、アイスランドは英語の普及率が大したもんなので、
旅行ぐらいでは結局会話に困ることはほとんど無いのがありがたい。

快適なコテージの中。
ヒマと言えばヒマなんだが、
荷物のチェックや軽量化、積み方のバランスの見直しなどで、結構時間が過ぎた。
また走りたくなってきたということは、気力と体力が回復してきたってことかな。

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建物のすぐ裏が馬の牧場。
この宿は、農家が経営しているファームゲストハウスというやつだ。
ここで手に入れた地図付きの冊子を見ると、
アイスランドの各地にこのような農家の宿がたくさんあることがわかった。
緊急時に駆け込めるところが町以外にもあるというのは心強い。
ひょっとしたら今後も利用することがあるかもしれない。

晩メシは、昨日と同じく『本日のパンとスープ』1200IK。
ただのスープにしては高いんだが、ここではなんせ食べる以外の娯楽がない。
たまにはいいだろう。

でも今夜は土曜日のせいか、
昨夜と違ってレストランを使って何かパーティが開かれている。
この盛り上がりのなかで、1人でスープをすすってる俺はかなり場違いだった。

うん、今日は充分休んだな。
明日は雨がやんでくれるといいけど、ちょっと微妙な予報なんだこれが。

連続200キロの旅が、もうすぐそこまで来てる。