4月24日(土) 徘徊、エギルスタズィール

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エギルスタズィールのキャンプ場。
爽やかな朝ー。

トイレに行きたいところだが、ガソスタ併設のドライブインは土曜日10時開店と書いてある。
今はまだ8時なので、散歩でもして待つとしましょう。

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カワサキじゃなくて、DERBI?…知らんな。

でもスパイクタイヤを履いているところには痛く共感する。
こんなところに仲間が!!

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10時になったのでドライブインへ。
まだ客も少なくいい感じ。

この手の惣菜パンみたいなのは小さな町には売ってないので、今だけのお楽しみ。
もう食べてしまったので中身はお見せできません。

よし、トイレ&朝食を終えたところで、今度はホームセンターだ!

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ホームセンター前でみかけた、トヨタのツンドラというクルマ。…知らんな。

車体がヤケに長い。日本だと取り回しに苦労するだろう。

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感動的に広いホームセンター内で、日本語を発見。

されいに洗える!ってあたりが惜しい。

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探していた銀マットがみつからなかったので、かわりに携帯用のブランケットを購入。
1700アイスランドクローナだから1300円ぐらい。
これで夜中に寝てる時の地面からの冷えが解消されるといいんだが。

スーパーは、SamkaupとBonusの2つ。
ヒャッティいわく、Samkaupは高いがちょっといいモノが置いてある。Bonusはとにかく安い。

まずはSamkaupを偵察。

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そして豆腐を発見。
しかもレギュラー、シルク、エクストラファームと3種類もある。
これはつまり、木綿、絹ごし、あとは何?名前からして相当固そうではある。
日本好きのヴァレリオに教えてやりたい。

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なんとこの店、コーヒーが飲み放題。
さすがは高級店!
買ったばかりのクッキーを食いつつコーヒーを飲む。

安いところでは100クローナ前後で買える『メリーランドクッキー』が、ここでは150弱もした。
ここはやはりお高い。
コーヒーを飲みつつまったり休憩できたからトントンというところだが。
ちなみにメリーランドクッキーは、俺のお気に入りかつ物価を知るための基準として重要である。

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ヤマハの、MR?…知らんな。

なぜかこの街、そこそこバイクが多い。

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テントで休んでたらネズミ発見。
俺のメリーランドクッキーには前歯一本触れさせん!!

それにしても、アイスランドで鳥と家畜とレインディア以外の動物を初めて見た気がする。

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66という名前のアウトドア用品店で、迷ったあげくに地図を買う。3490IK。
宿に泊まる一泊分ぐらいの値段で安くはなかったが、これが本当に素晴らしい。

詳細な地形や街の位置はもちろん、舗装路とダート区間の区別が一目でわかる。
さらには避難小屋の場所までちゃんと書かれてあって、もう完璧に近い。

初めからこの地図があれば、今まであんなに苦労しなかったものを!
でも俺のことだから、どうやったところで最初から地図を買おうという発想には至らなかったに違いない。

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前々から気になっていたスイミングプールに、ついに潜入。400IK。

アイスランドではどんなヘンピな町にも必ずあるこのスイミングプール。
しかもヘンピな町であっても、スイミングプールだけは立派な建物であることが多い。

内部は一言で表現すると、プール付きの水着混浴露天風呂。
普通の温水プールの横に、水温別に3つほどの丸い浴槽が仕切られ、風呂のように浸かることができる。
そのへんを掘ればどこでも温水というか熱湯が出てきそうなアイスランドらしい娯楽施設である。

入ってしばらくは金髪碧眼で肌の真っ白い水着のお姉さん方が大変刺激的であったが、
そのうちだんだん慣れてきて、
デカいおばさま達のアイスランド語による井戸端会議を聞きながら、ひたすら湯治に専念する。

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プールで1時間以上じっくりと過ごし、疲れた筋肉をねぎらった。
あとは帰って、テントでのんびりしよう。
今日は久しぶりに何事もなく、誰とも会わず、平和な一日であった。

寝るにはまだ少し早い時間、テント内でゴロゴロしていると、
キャンプ場にクルマが入ってきて、しかも俺のテント前あたりに止まった。

おや、こんなシーズンに宿泊希望者だろうか?
それともキャンプ場のスタッフが様子を見に来たのか?

どちらにせよ、顔を出さないわけにはいかない。
テントのジッパーを引き下げて顔だけニョコッと出すと、
ちょうどクルマから下りた妙齢の女性がこちらに向かってくるところだった。

「あなたが、ユニサイクルでアイスランドを一周しているという方ですか?」

「えー、はい、たぶんそうじゃないかと。」

「私、アイスランドのテレビ局の者なんですが、よろしければあなたを取材させていただきたいんです。」

「…はぁ、どうぞ。」

「それはよかった。では明日、日曜日の1時に、改めて伺わせてもらってよろしいですか。」

「昼メシどきの1時ですね。わかりました。」

それからちょこっと世間話をする。
彼女はアイスランドのテレビ局RUVに勤めるシッカちゃん。
電話でおもしろいヤツがいると聞き、取材にやって来たそうだ。

ふーん。ついに来たか。
アイスランドでは思ってた以上にユニサイクルツーリストが珍しがられるので、
そのうち取材ぐらいされてもおかしくないとは思っていたが。

しかし俺も「昼メシどきの1時ですね。」なんてよくわからない念の押し方をしてしまったあたり、
やはりちょっとは動揺していると思われる。
普通に考えたら夜中の1時に取材に来るハズがない。

「それでは、また明日!」

爽やかーに帰っていくシッカちゃん。
そういえば彼女、クヴォルスバトルに住んでいると言ってたな。
その町は俺がずいぶん前に通過したところで、ここからざっと600キロぐらいは離れてなかったか。
ひょっとして今からクルマで600キロ走って帰り、明日また600キロ走ってここまで来るんだろうか。
まさかとは思うが…とっても気になる。ちゃんと聞いておけばよかった。

うーん。
とりあえず、明日は取材か。

あわててスーパーに行って安いヒゲソリを買い、
慣れない手つきでヒゲを剃ったらやっぱり切れて血が出た。痛い…。

荷造りが出発当日だったわりには意外と忘れ物の少なかった今回の旅ではあるが、
愛用の電気シェーバーを忘れたことだけが唯一の不覚である。
カミソリでヒゲを剃るのは本当に苦手なのだ。
ヴァレリオがくれた手作りオーガニック石鹸がなければもっと血だらけだったに違いない。

やれやれ。
とっとと寝よう。