5月19日(水) 微細な思い出
テントでゴロゴロしていると、毎年夏から冬にかけて働いている職場から電話がかかってきた。
仕事が始まる6月までにはちゃんと帰って来れそうか?と。
仕事が始まる6月までにはちゃんと帰って来れそうか?と。
この職場は例年なら7月中旬から仕事初めなのだが、今年はアイスランドで金がなくなることを見越して、
6月の準備段階から働けないかと打診していたのだった。
これはそのための確認の電話だ。
6月の準備段階から働けないかと打診していたのだった。
これはそのための確認の電話だ。
たぶん帰れるとは思うが、噴火がおさまっていないので絶対とは言えない、とありのままを伝えておいた。
海の向こうにある、もう1つの現実からの呼び声だ。
とりあえず、国際電話ごくろうさまです、と言っておきたい。
とりあえず、国際電話ごくろうさまです、と言っておきたい。
雨がちの天気の中、再び図書館へ。
今度こそと思って入念に新聞記事を調べたが、ついに見つからなかった。
考えてみれば、俺が正式にインタビューを受けたのはシッカちゃんの時の1回だけ。
よそのメディアが何か書くとしても、
ネット版のグレープヴァインと同様に、テレビで紹介された以上のことは書きようがないのだ。
そう思って、残念だが新聞についてはもう諦めよう。
よそのメディアが何か書くとしても、
ネット版のグレープヴァインと同様に、テレビで紹介された以上のことは書きようがないのだ。
そう思って、残念だが新聞についてはもう諦めよう。
図書館を出てフラフラと歩いていると、
いつのまにかちょっとした半島の先端を目指しそうなコースに乗っかっていた。
どうせヒマだし、半島の先まで行ってみるか。
いつのまにかちょっとした半島の先端を目指しそうなコースに乗っかっていた。
どうせヒマだし、半島の先まで行ってみるか。
半島の先端には灯台があったが、灯台の周囲はなんと鳥のフン地獄。
慎重に地雷を避けて灯台にたどり着いたところで、そこには大したものはなかった。
なんじゃそりゃ…。
慎重に地雷を避けて灯台にたどり着いたところで、そこには大したものはなかった。
なんじゃそりゃ…。
なんの収穫もなく灯台から引き返したところで、スウェーデン人のおっちゃんと遭遇。
彼は肉屋で、スウェーデンとアイスランドを行ったり来たりする生活をしているらしい。
今はレイキャヴィークに住んでいるが、
レイキャヴィークは規模が小さくてつまらないと言ってなにやら憤慨していた。
スウェーデンにはもっとデカくてネオンが煌々としてて刺激に満ちた街があるのだろうか?
彼は肉屋で、スウェーデンとアイスランドを行ったり来たりする生活をしているらしい。
今はレイキャヴィークに住んでいるが、
レイキャヴィークは規模が小さくてつまらないと言ってなにやら憤慨していた。
スウェーデンにはもっとデカくてネオンが煌々としてて刺激に満ちた街があるのだろうか?
半島の先端をグルッと回っていると、今度は若いサイクリストに遭遇した。
彼はテイラー。アメリカはユタ州からアイスランドを一周するためにやって来たらしい。
先日のヤコブといいこのテイラーといい、すっかり旅人が集まってくるシーズンになったんだなぁ。
今はあの4月の初めの、旅人?何それ?というような雰囲気とはまるで違う。
今はあの4月の初めの、旅人?何それ?というような雰囲気とはまるで違う。
テイラーいわく、ユタ州にはマウンテンユニサイクルを趣味とする人がたくさんいるそうだ。
でも、そのマウンテンユニサイクルに乗って旅なんかしてる人間は初めて見たらしい。
でも、そのマウンテンユニサイクルに乗って旅なんかしてる人間は初めて見たらしい。
「ノーウェイ!(ムリだろ!)」
と叫びながら本気で驚いている様子がなんか笑える。
テイラーはとてもわかりやすい簡単な英語で話してくれるので、
アイスランドや旅の話で盛り上がって楽しい時間を過ごすことができた。
やっぱりアメリカ人の英語でもわかりにくいのはジェイソンだけなんだなーと改めて思う。
アイスランドや旅の話で盛り上がって楽しい時間を過ごすことができた。
やっぱりアメリカ人の英語でもわかりにくいのはジェイソンだけなんだなーと改めて思う。
しばし砂浜で遊んでみる。
遠くに見える白い灯台は綺麗だが、その周囲がフンだらけであることは行った人間にしかわからない。
旅も残すところあと1週間。塩で錆びても知らん。
これはちょっと難しい。
気がついたら目の前でテイラーが写真撮ってた。
ユタ州に帰ったらジャパニーズマウンテンユニサイクリストの武勇伝を語りまくってくれ。
ユタ州に帰ったらジャパニーズマウンテンユニサイクリストの武勇伝を語りまくってくれ。
半島一周もあっさりと終え。雨も今は上がっている。
アイスランドの歴史を伝える機関車をボーッと眺めつつ、昼寝。
今日はほんとに、平和でのどかで気だるい一日だ。
キャンプ場に戻ろうと思ってダウンタウンを歩いていたら、偶然シグリオンに再会した。
首都とはいえやっぱり小さな街だな。
「たぶんこれが最後の機会だ、乗っとくか?」
「もちろんだ!!」
彼はあいかわらずノリがいい。
ユニサイクルに乗ってモルモン教の布教をして回る日を楽しみにしているぞ。
ユニサイクルに乗ってモルモン教の布教をして回る日を楽しみにしているぞ。
前々からなんとなく気になってはいたんだが。
街中にあるヌードルステーション。
鉄道がないアイスランドにステーションはないけどヌードルステーションはあるという不思議。
よし、入ろう。
店内に入り、アジア系の若いスタッフにチキンヌードルってやつを注文する。
店内に入り、アジア系の若いスタッフにチキンヌードルってやつを注文する。
チキンヌードル。
どうやったら、こんな味のチキンヌードルが作れるのか。
甘いよーな辛いよーな、硬いよーな柔らかいよーな。
ベースはタイ風味っぽいのだが、なんだかいろんな要素が混じっている気配がする。
ある意味、ここでしか食えないような味だと思う。850IK。
今さらながら観光名所。
冷戦終結時にレーガンとゴルバチョフが会談をした歴史的な建物らしい。
レーガンとゴルバチョフが立ったであろう場所に、
なんとなくマウンテンユニサイクルを設置しておいた。
なんとなくマウンテンユニサイクルを設置しておいた。
知らない道を歩いていたら、エロティック・メガストアを発見。
入ってみればよかったのに入らなかった俺って純情。
キャンプ場に帰って来た頃には、また雨が降ってきた。
テントの中にはいつのまにかグレープヴァインのバックナンバーが置いてある。
きっと昼間にジェイソンが来て置いていったんだろう。
自分が載ってないバックナンバーを貰ってもしょうがないよなぁ。
テントの中にはいつのまにかグレープヴァインのバックナンバーが置いてある。
きっと昼間にジェイソンが来て置いていったんだろう。
自分が載ってないバックナンバーを貰ってもしょうがないよなぁ。
そういえばジェイソンから「今夜はどうする?」みたいなメールが来ていたな。
彼には悪いけど、メールの返事は明日の朝にでも出すとしよう。
彼には悪いけど、メールの返事は明日の朝にでも出すとしよう。
今日はなんとなーく32キロ走った。
都会はもういい。明日には出ようかな。
都会はもういい。明日には出ようかな。