ふらっとタイヤ

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

よく寝た…。
朝目覚めた時に温かいなんて、何日ぶりだ。
このトラックステーションを見つけられたのは、本当にラッキーだった。
深く眠ったおかげで、全身の細胞が元気になっているのがわかる。
やはり人間、質の良い睡眠が必要だな。

当別町にあるトラックステーションを出て、10キロほど進む。
体調はいいはずだが、なぜだかユニサイクリングがバシッとキマらない。
なんかフラフラするよなぁと思ったら、パンクだった。

あらーー。
アイスランド2000キロでも一回しかパンクしなかったので、
てっきり一輪車はパンクしにくいもんだと思っていたが、そうでもなかったな。
考えてみれば、日本の道路にはいろんなモンが落ちてるし。

しょうがないので、その場で修理にかかる。
コンディションのいい直線道路を目前にして、残念というか、もはや恨めしい。
チューブに目立った傷はないようだ。穴が小さいのか。
しかし悪いことに、携帯空気入れも壊れているらしい。
パッキンがダメなのか、押すと空気が漏れる。
これではパンク修理どころではない。

やれやれ…。
昨日は向かい風、今日はパンクか。
まぁ、重ならないだけ礼儀正しいかな。
ここはもう札幌近郊だし、おそらく一日進めば途中で自転車屋かホームセンターぐらいあるだろう。
またまた歩くとしますか。

そして、歩くこと5キロ。
どうも昨日ぐらいから、歩くと左スネが痛い。しかもだんだん痛みが増している。
こんな時こそマウンテンユニサイクル!なのに、タイヤはペコーンとしてるし。
ハァ、うまくいかないもんだ。

札幌大橋という長い橋を渡り終えた直後、
一台のセダンが路肩に停まってハザードをつけた。
狭い上に交通量の多いこんな道路で大した度胸だなと思っていたら、
中から熟年夫婦が現れ、俺にトマトをくれた。

その後、コンビニの駐車場で休憩中、トマトを食う。
驚いた。
トマトって、こんなに旨い植物だったっけ?

札幌大橋を渡るとそこはもう札幌市の、あいの里という町だ。
調べたら、ここにはホームセンターがあるはずだ。

あいの里の住宅地を、なぜかお婆さんと並んで話しつつ歩く。

「学生の思い出かい?」

「違いますよ。」

彼女は俺を、思い出なんかには興味のないニヒルなヤツだと思っただろうか。

左スネの痛みに耐えつつ、ようやくホームセンター着。
新しいチューブを2本と空気入れ、そして念願のライトを買う。
1日1000円以内で生きている今の俺には目の眩むような出費だが、必要と安全のためにはやむをえまい。

そして、パンク修理と昼メシと一輪車の調整を、とてつもなく時間をかけてやる。
もうこのベンチに3時間はいるな。
いい休憩になったし、我がマウンテンユニもますます…アレな感じになった。
これはもう、
『俺が今、新しいユニサイクルの歴史を創ってるんだ!』
ぐらいに思ってないと、逆に恥ずかしい気がする。

ともかく、準備完了。
今からじゃ大して進めないけど、この際だから短距離記録を狙ってチョコチョコ行きますわ。