蒸し模様

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関東に入ってから、ペースが落ちた気がする。
いや、落ちた。数字が証明している。たとえば昨日は38キロしか走っていない。
一輪車で走るリズムもテンポも、北海道や東北に較べるとどうにもダルいのだ。

やはり新4号のほうが走りやすいと考えて、旧4号からまたわざわざ戻ってきた。
確かに整ったいい道なのに、それでもあまり進まない。かなり進まない。脚が重くて回らない。
しかも栃木南部の新4号沿いにはコンビニがほとんどなく、単調で休むところも少ない。ユニサイクリング的にはつまらない道だ。

つまらないというのは、それはつまり、今の俺の心境そのものなのだが。
調子が良ければ「見通しのいい快速路!最高!」とかなんとか書いているところだろう。

脚は重いが休むところもない。仕方がない。
国道沿いの何もない、クルマにだけは轢かれない場所で、2度ほど昼寝をする。
はーーーー。しんど。
これから埼玉、そして東京…。
なんだろうな。どんな楽しいことがあるというのだ。
那須塩原でトラックの運ちゃんにもらったリポビタンDでも飲もうかと思ったが、今はドーピングの時期でもない気がする。

30分ほども昼寝すると、少し、でも確実に回復する。
すると、また走り始められるという不思議。
歳を取るほどに、この回復へのインターバルは広がっていき、ついには元に戻らなくなるのだろうか?

このあたりは、栃木県と茨城県が入り組んでいるらしい。
どこを走っているやらよくわからなくなったところでふと、利根川にブチ当たる。
大きい。
自分のいる地点を、よくわからせてくれる川だ。

利根川を越えれば、あたりはもう、のどかな田園から工業地帯の無骨な印象に変わっていた。
いつしか埼玉県に入り、庄和という道の駅に到着。

ここかー、ここでもTシャツを描いたことがあったな。
まだ16時で走行33キロだが、ここから先は完全に都会になるだろうし、今日はここで止まったほうがいいだろう。
そうだ、埼玉在住のバイク仲間に、県内に入ったら連絡するんだった。
彼の家まで行けたら行くつもりだったが、今からだと完全に暗くなるからな…。
お、素早くメールの返事が来た。

『明日仕事休みだし、何時に来てもいいから、泊まっていけば?』

え、そう?

…うーーーん、じゃあ行くか。