東京!渋谷!

早朝5時。
南千住のネットカフェを出ると、やはり雨。
おそらく今日一日はずっと雨模様だろう。
こんな天気じゃ、上野あたりから見えるハズのスカイツリーも、一体どんな棒だったかまったく見えやしない。

イメージ 1

とりあえず、目的地は渋谷だ。まずは渋谷。
いきなり雨では一輪車に乗る気も起きず、普通に傘をさして押し歩き。

早朝なら人も少ないので、カッパを着て走れないこともない。
しかし、カッパよりは傘のほうが、雨が肌に触れる頻度が少ないような気がするのだ。
東京まで来てもやはり、放射線が気になる。

それにしても、歩くと意外と遠いな…渋谷…。

イメージ 2

おっ、日本橋に到達。
やっとかー。

イメージ 3

日本橋は、東京から各方面へと伸びる幹線国道の基点となる場所だ。
青森から国道4号線を延々と730キロぐらい走ってここまで来た俺は、ほぼ国道4号を極めたことになるな。
宗谷岬から旅をスタートして日本橋までで、約1500キロ。
で。
ここから鹿児島までがまた、なんと同じぐらいの距離だと書いてある。
うわ、ゲンナリするようなことあっさり書くなよ。

せっかくの日本橋だが、雨の中を歩いて来ると、あまり感慨もない。
さっさと渋谷まで行くか。先は長い。

ずっと小雨だが、止む気配はない。
銀座、有楽町、霞ヶ関。
聞いたことのある名前を自らの脚で通過しつつ、通勤ラッシュの大量の人々とすれ違いつつ、ひたすら歩く。
長いぞ、渋谷。
東京に来てまさか、朝から18キロも歩かされるとは思ってなかった。

せっかく一輪車で東京に来たのだから、何かそれらしい写真が1枚欲しい。
そう考えると、『渋谷の交差点を走るユニサイクルツーリスト』という絵しか、浮かんでこなかった。
だがこればっかりは、いつものようなセルフタイマーでの自画撮りではうまくいきそうもない。
現地で誰かを捕まえて撮ってもらうという方法もあるが、確実じゃないし、細かい注文もつけがたい。

そんな時にちょうど連絡をくれたのが、10年来の旅仲間である中田秀平。
今では雑誌記者をやっている彼、仕事によってはカメラマンを兼任することもあるという。
彼しかいない。
事情を話すと「ぜひ!」と快諾してくれた。その中田秀平と、雨の渋谷交差点で再会。

イメージ 4

何の用事か知らないが、とにかくいつ来ても人の多い渋谷交差点。しかも傘の海だ。
最初は走りにくくて、これは想像以上に難しい撮影かと思ったが。

イメージ 5

謎の一輪車野郎とそれをあちこちから撮りまくるカメラマンを、
ご通行中の皆様がだんだん、一定の距離を避けて通るようになってきた。

さすが東京人…なんか知らんが流れがわかってるな…。
ここで話しかけてくれたのは、デジカメを構えたギャル一人だけ。
このへんもさすが。

イメージ 6

ダメ押しにハチ公にカブっておいた。
そしてそれを遠巻きに見つめるシティボーイ&ガール。

よし、撮った撮った。
どんな絵になっているかはまだわからないが、自分で撮るよりははるかにいいものができているだろう。

さぁ次は、本の街・神田神保町に移動だ!
うーん、やはり時間がないな。
待ち合わせに遅れるわけにはいかないので、ここは渋谷駅から電車に乗るぜ!