素人史上最強の塗膜 一撃必倒

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即席塗装設備。
一部ではロンギヌスの槍と呼ばれている。
 
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さぁ、ついに本番のブラックを塗りにかかるぜ。
まずは薄-く薄ーく、タレないように!
ちなみに色は、トヨタ用のブラック202ってヤツ。
黒ならなんでも良かったんだが、たまたまこれだけが2缶売ってたので。
 
薄ーく薄ーくを何度も繰り返し、スプレーを1本半ぐらい塗り終えたのが、
 
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これだ!
このしっとりとした重厚なツヤ、前回とは雲泥の差!
月とスッポン!
太陽とシスコムーン!
 
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よく見るとこんな感じ。
サーフェイサーを吹いて作った下地がそのまま塗装面になっているのがわかる。
つまり、下地の出来が非常に重要だということだ。
 
今回は下地を1000番のペーパーで磨いてみたけど、
こんなことならもっと細かくツルツルに仕上げてもよかったかな。
この状態でも2缶分塗り重ねてクリアーを吹けば鏡面になると塗装名人は言うが。
 
よしよし、とにかく色は大体乗った。
もうちょっとブラックを塗り重ねればあとはクリアーを待つのみだ。
しかし、サーフェイサーの液ダレを削った部分が微細なツブツブ状になっていて、
それがブラックを塗ったところで大して隠れていないのが非常に気になるのだ。
ここはもうちょっと塗膜を厚くして…なんてコソコソと吹き足し、
乾かすためにロンギヌスの槍に突き刺そうとしたその時、
 
落としたーー。
 
カランッ!カン!カンッ!!
 
「うわっ!!!」
 
小気味よい音を響かせつつ、コンクリの床を転がるフレーム。
 
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ギャアアァ!
傷はいったぁぁぁ!!
 
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こんなトコにもー!!
 
翌朝、冷静になって観察すると、まだわりとあちこちに傷が…。
まったくもう、痛恨のミスとはこのことだ。
薄づけ用のパテというのを買ってみて傷の上から塗ってみたが、名人いわく、
パテを塗るなら地金まで出さないと意味がない、そのままでは塗装した時に段差ができる、とのこと。
 
そんなもんかと思い、ペーパーで傷口を削る。
するとパテが剥がれ、サーフェイサーが削れ、地金がちょこっと見えた。
ここにパテを塗りなおして、その上からまた塗装かぁ。
 
ふーん。
 
うーん。
 
…よし、いっそやり直そう。
 
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ふたたび、地金にもどーす!!
 
いいんだ、まだ塗装の段階だったから。これも経験だ。
これがもしクリアーまで吹いて仕上げた直後だったら、
工場の隅っこでしばらく泣いてても誰も俺を責めなかっただろう。
 
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しかしやり直すのはいいんだが、今回は塗装を剥がすのが大変だ。
前回の高校生原付塗装とは塗膜の堅牢さがまるで違う。特にサーフェイサー!
下地って大事だねー、ということが実によくわかるよ。
もう嬉しいやらめんどくさいやら。
 
これで地金が出てきたらぁ、また磨いてぇ、サーフェイサー塗ってぇ、また黒くするんだぁ。
 
オフ…オフフフフ…。
 
第2部 -- 完 --
 
キケンジ☆先生の次回作にご期待ください!