デザート最初に頼んでもいいよな

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

日生を越えると備前。
たくさんの小舟を並べる瀬戸内の波打ち際、
紫外線をサングラスでビシバシビシバシどうにかしながら進む。
冬だというのに、この直射日光か。
夜の冷えと昼の暖気。
服による体温調節には気を遣わねばなるまい。

国道250号線は岡山市の手前でやがて自然に、
西日本の大動脈、国道2号線へと合流する。
なんだか久々に思える2号線。
これまで通ってきた寂しい250号線とはうってかわって、
店も多けりゃクルマも多い。賑わってるよ。
この賑わいを避けて海沿いに流れたんだがな。
しかしこのあたりの2号線は、
歩道はマメに設置されているし、路側帯も広い。
さっきまでとはまるで段違いのペースで走ることができる。

オマケに、人が多いからだよな。
反対車線の向こう岸から、大声で俺を呼び止める壮年の男性がいる。

「これから備前の刀剣博物館でメシでも食わないか!?」

そう誘ってくれているらしい。
なんでまた刀剣博物館?でもちょっと興味深いな。
しかし!今日に限って俺には先約があるのだ。
申し訳ないながらもお断りさせていただいた。
彼と一緒に刀剣博物館でメシを食ったら、どういう展開になっていたのだろう?
それがわからない。それも一期一会か。

しばらくぶりの快走路で飛ばし過ぎたか。疲れたので歩く。
すると、ガソスタのお姉ちゃんに

「乗らないんですかぁ?」

と聞かれる。
フッ、ならば乗らねばなるまい。
ギギッと乗ってファサササーッと走り去る。
歓声が聞こえた気がしたので、たぶん喜んでもらえたのだろう。
2号線に入った途端にまぁ、交流の多いこと。

昨夜は1時間しか眠れていないが、特に眠くはない。
そのハズだった。
またも走り過ぎたか、妙な疲れを感じてコンビニの駐車場に座り込む。
そこでなんと、そのまま眠ってしまったらしい。
何分か何十分か、意識が戻ると、カラダ中がとても冷たい。

しまった!!

汗も拭かず、防寒着も着ていない状態でカラダを冷やしてしまった。
まずい、失敗だ。体調を崩すかもしれん。
早速立ち上がって、失った体温を高めるために歩き出す。
さぁ、どう転ぶか?これから人と会うというのに。

待ち合わせ場所は駅だったが、
俺が葛根湯を買いたいがために、ドラッグストア前に変えてもらった。
会ってくれたのは、岡山在住のカオリさん。
旅の前半に小樽で再会したが今はマラウイにいる熱血海外協力隊員タコカレ嬢の友人である。
なんでその友人のカオリさんと知り合ったのかというと、
彼女が日本のテレビで、アイスランドを一輪車で走る男のニュースを観た、
と教えてくれたのがきっかけだ。

岡山市内の海鮮居酒屋で、酒を飲まずに飲食する我々。
結局、彼女が観たのは岡山のローカルテレビのニュース番組で、
世界のニュースを紹介するようなコーナーに、
アイスランドでのテレビ放映分が流れたものらしい。
ふーん、ローカルとはいえ日本でもテレビデビューしてたのか俺。
カオリさんが教えてくれなければ一生知らないところだった。
居酒屋接待ともども、どうもありがとう!

興味深いテーマで長話をしていたら、いつしか23時になっていた。
カオリさんオススメの野宿スポットも下見させてもらったが、
元祖アーバン野宿ライダーの勘を信じて、
今夜はこの某広い敷地の隅っこで寝させてもらおう。

まただんだん冷えてきたな。
ま、寝袋があるから問題はない。
葛根湯のおかげか、カラダの冷えも大事に至らず。
よしよし。