一輪戦隊

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今朝は7時に目が覚めた。
アーバン野宿家としては異例の遅起きだ。
やはり昨日は、よほど睡眠圧が高まっていたようだな。

でもこれでようやく野宿旅型の生活時間に調整完了だろう。
さらば、不規則不摂生な生活!
…いや、冷静に考えると今のほうが不規則不摂生なのかも。

ところで、朝のイベントといえば、通勤通学だ。
岡山市内の歩道は今朝も自転車の中高生が激しく行き交う。
まだカラダもあったまっていない俺としては、
この慌ただしい時間帯はのんびりと歩いてやり過ごすことが多い。

そして夕方。今度は帰宅ラッシュである。
朝とは別の町で、別の学校から帰る自転車の群れに遭遇する時間だ。
しかし夕方の俺は大体調子よく走っているので、
彼らを華麗にスリ抜けつつ、
背後に驚きやら笑いやら応援やらの声を聞くことになる。

考えてみれば。
彼らが学校で授業を受けたり、部活をしたり、雑談にふけったり、
気になるあの人を柱の陰からじっと見つめたりしている間、
俺はただひたすら一輪車に乗ったり降りたりを繰り返しているわけだ。
彼らからしたら、さぞや理解不能な存在であろう。
しかし、人が働いてる時になぜか一輪車で日本を縦断している俺の姿を目撃したことで、
彼らの将来が、その豊かな選択肢を微妙に増やしてしまったことは間違いないだろう。
フッ、責任はとらん。
そんなことを、ちょこっと考えた。

考えたといえば、
我がマウンテンユニサイクルはあいかわらずイカつい。
ライト、ブレーキ、ベルがゴテゴテ付いてる佇まいなど、
何か戦隊モノのメカっぽい風情すら感じてしまう。
あ、次の戦隊モノ、

一輪戦隊イチレンジャー

とかにならないだろうか。
そして子どもたちの間で一輪車が中毒的にハヤるとおもしろいのだが。
…まぁ、いつも大体こんなようなことを考えながら走っているわけだ。

岡山市を出て、妙に長く感じた倉敷を乗り越えたあたりで夕暮れ。
このあたりはなんとか歩道が整備されているので、
街灯と渋滞気味なクルマのライトを頼りに、そこそこ走って来られた。

そして今は笠岡の道の駅ってところにいるのだが。
途中でクルマから声をかけてくれた気のいい兄ちゃんたちに場所を聞いたら、
「あーあのできたばっかりのやつか。」
と言われたので、なんかイヤな予感はしたんだ。
実際ここ、まだ造ってる途中の国道バイパス上にあって、
国道からここに至るまでの妙に長い道のりも、
道の駅の周囲にも、店はおろかほとんどなんにもない。
こんなこともあろうかと途中のコンビニでカップラーメンを食っといてよかった。

でも新しいだけあって施設が綺麗なのはいいな。
24時間開放らしい休憩室内は軽く暖房が効いてる上に、寝転べるよう畳まで敷いてある。
だが、いくら快適でもこんなところで寝るようなアーバン野宿家ではない。
夜中に誰が入ってくるかわからんからな。
そんなわけで、俺はいつものごとく、外の離れたベンチで寝る。

あぁ、冬なのに、顔が日焼けで痛い。冬なのに。
走行距離は57キロか。
結局今日も、それなりにユニサイクルツーリストだった。