その街、この人
さて、広島に着いた。
ここで広島在住のユニサイクリスト、わたぼうさんに連絡を入れる。
以前からネットでは知り合っていた彼とこれから会えるのは楽しみだ。
原爆ドームのある平和記念公園で待ち合わせ、ついでに写真を撮っておく。
さりげなさを装って自転車でフレームインしているのがわたぼう氏その人。
もうじき夜中のバイトがあるという彼に、
バイト先に向かいつつ少し広島の街を案内してもらう。
広島市民球場はいつのまにか移転したらしく、
今は古いスタジアムが取り壊されている真っ最中であった。
以前まではスタンドがあって見えなかった後ろの景色が見えるのは変な感じがする、とわたぼう氏。
それにしても、プロの野球場がこんな街のど真ん中にあったんだな。
そりゃ市民に親しまれるチームになるわ、と妙に納得した。
それから、広島の長大なアーケード街へ。
これがまあ、人の多いこと!
土曜とはいえ、今どき商店街にこの人出はすごい。
さすがは広島、中国地方最大の街だけのことはある。
そういえば俺も何年か前、
このアーケード街でTシャツに絵を描いて売ったんだよなぁ。
わたぼう氏と共に大量の人混みの中を歩きながら、
ところどころ見覚えのある風景をみつけて懐かしむのであった。
そして商店街の突き当たりであるパルコを抜けてさらに進むと、
そこには広島が誇る流川(ながれかわ)の歓楽街がある。
ここはアーケード街とは文字どおり一線を画した別の世界、夜の街だ。
おや、街の入口にあるこの公園、懐かしい。
なんちゅうかこう、いかがわしい公園なんだ。
ここで昼寝したことあるなぁ。
わたぼう氏にはこの小公園で俺のマウンテンユニに試乗していただく。
フラットランドというトリック系の一輪車技に取り組んでいるわたぼう氏、さすがに上手。
前と後ろに進むぐらいしかできない俺とはだいぶ違う。
そしてやはり、サドルが低いと言われる。
そう、それは乗った人が皆言うこと。
走りやすさより乗り降りのしやすさ、
バランスを崩した際のリカバリーのしやすさに重点を置いた、
旅仕様なんですよと説明する。
実際にはそこまで細かく考えてやってるわけでもないんだけどな。
ここでこれからバイトのある彼とは一旦別れ、
俺はまた一人で広島市街をさすらうことになる。
平和記念公園へと続く大通りが、
夜になるとイルミネーションで輝くとのことだ。
行ってみたら、ちょうど点灯の瞬間に立ち会えた。
美しい。
思ったよりも規模が大きく、客も多い。
いつもならどんな街も通り過ぎるだけだが、
こうして時間を取ることによって、
ひさびさに街を見て回る余裕が生まれたのだ。
ありがたい。
イルミネーションをひとしきり見終わった後、
バイトを終えたわたぼう氏と合流。
彼の住居にお邪魔し、なんとステーキをご馳走になる。
バイト先でいろいろと食材を貰えるんだそうだが…、
そのブ厚い肉、そして初めて見る謎のエジプト豆。
一体どんなバイトなんだろう。それは言えない。
手作りディナーをいただきながら、ひとしきり一輪車の話題で盛り上がる。
なんせ、一輪車乗りに遭遇する機会などほとんどないのだ。
この日本縦断の旅においても、
岩手、東京、横浜、静岡、三重、そして広島。
九州、沖縄に今のところユニサイクリストの知り合いはいないので、
このままだとわたぼう氏がこの旅で会った最初で最後の一輪車乗りになってしまう。
まったく、マイナーにもほどがあるな。
でもそれでこそ、たまに語り合う一輪車談義が楽しいのだ。
寝床はなんと、部屋と布団が用意されていた!
おぉ、後半の旅に出て初めて野宿じゃないんだな今夜は。
なんで俺がこんな素晴らしい待遇を受けているのかは深く考えないことにして、
とにかく久々の布団に感謝しつつ、寝る!寝るよ!
ここで広島在住のユニサイクリスト、わたぼうさんに連絡を入れる。
以前からネットでは知り合っていた彼とこれから会えるのは楽しみだ。
原爆ドームのある平和記念公園で待ち合わせ、ついでに写真を撮っておく。
さりげなさを装って自転車でフレームインしているのがわたぼう氏その人。
もうじき夜中のバイトがあるという彼に、
バイト先に向かいつつ少し広島の街を案内してもらう。
広島市民球場はいつのまにか移転したらしく、
今は古いスタジアムが取り壊されている真っ最中であった。
以前まではスタンドがあって見えなかった後ろの景色が見えるのは変な感じがする、とわたぼう氏。
それにしても、プロの野球場がこんな街のど真ん中にあったんだな。
そりゃ市民に親しまれるチームになるわ、と妙に納得した。
それから、広島の長大なアーケード街へ。
これがまあ、人の多いこと!
土曜とはいえ、今どき商店街にこの人出はすごい。
さすがは広島、中国地方最大の街だけのことはある。
そういえば俺も何年か前、
このアーケード街でTシャツに絵を描いて売ったんだよなぁ。
わたぼう氏と共に大量の人混みの中を歩きながら、
ところどころ見覚えのある風景をみつけて懐かしむのであった。
そして商店街の突き当たりであるパルコを抜けてさらに進むと、
そこには広島が誇る流川(ながれかわ)の歓楽街がある。
ここはアーケード街とは文字どおり一線を画した別の世界、夜の街だ。
おや、街の入口にあるこの公園、懐かしい。
なんちゅうかこう、いかがわしい公園なんだ。
ここで昼寝したことあるなぁ。
わたぼう氏にはこの小公園で俺のマウンテンユニに試乗していただく。
フラットランドというトリック系の一輪車技に取り組んでいるわたぼう氏、さすがに上手。
前と後ろに進むぐらいしかできない俺とはだいぶ違う。
そしてやはり、サドルが低いと言われる。
そう、それは乗った人が皆言うこと。
走りやすさより乗り降りのしやすさ、
バランスを崩した際のリカバリーのしやすさに重点を置いた、
旅仕様なんですよと説明する。
実際にはそこまで細かく考えてやってるわけでもないんだけどな。
ここでこれからバイトのある彼とは一旦別れ、
俺はまた一人で広島市街をさすらうことになる。
平和記念公園へと続く大通りが、
夜になるとイルミネーションで輝くとのことだ。
行ってみたら、ちょうど点灯の瞬間に立ち会えた。
美しい。
思ったよりも規模が大きく、客も多い。
いつもならどんな街も通り過ぎるだけだが、
こうして時間を取ることによって、
ひさびさに街を見て回る余裕が生まれたのだ。
ありがたい。
イルミネーションをひとしきり見終わった後、
バイトを終えたわたぼう氏と合流。
彼の住居にお邪魔し、なんとステーキをご馳走になる。
バイト先でいろいろと食材を貰えるんだそうだが…、
そのブ厚い肉、そして初めて見る謎のエジプト豆。
一体どんなバイトなんだろう。それは言えない。
手作りディナーをいただきながら、ひとしきり一輪車の話題で盛り上がる。
なんせ、一輪車乗りに遭遇する機会などほとんどないのだ。
この日本縦断の旅においても、
岩手、東京、横浜、静岡、三重、そして広島。
九州、沖縄に今のところユニサイクリストの知り合いはいないので、
このままだとわたぼう氏がこの旅で会った最初で最後の一輪車乗りになってしまう。
まったく、マイナーにもほどがあるな。
でもそれでこそ、たまに語り合う一輪車談義が楽しいのだ。
寝床はなんと、部屋と布団が用意されていた!
おぉ、後半の旅に出て初めて野宿じゃないんだな今夜は。
なんで俺がこんな素晴らしい待遇を受けているのかは深く考えないことにして、
とにかく久々の布団に感謝しつつ、寝る!寝るよ!