来た九州
来たぞ。
関門海峡人道トンネル。
関門海峡はこれまで船や橋や車両用トンネルで通ったことはあるが、
この人道トンネルを使うのは初めてなのである。
まずは粛々と入口にゆく。
お、入場は午後10時まで?深夜は閉めるんだな。
そして料金は、自転車が20円と。安いな。
料金箱に20円を入れようとして財布を取り出すと、
係のおいちゃんから声をかけられる。
「一輪車?いいよ、いいよ。
その代わり、乗って走ったらいけんよ。」
ほほぅ、やはり乗ってはいけんのか。
正直つまらんが、決まりであればそれは守ろう。
エレベーターに乗って、一気に海底へ。
数十秒で着いてしまう。
海底のエレベーターホールに降り立つと、まずは驚いた。
ジャージを着た老若男女がたくさんいるのだ。
どうやらこの関門人道トンネル、歩行者無料なのをいいことに、
市民の皆様の全天候型ジョギング施設と化しているらしい。
なるほど、こりゃ自転車走行は禁止されるわけだな。
しかし仮に俺が一輪車で走ったとしても、
ここで部活のランニングをしてる学生よりはだいぶ遅いんだが。
人道トンネルの実態が一気に判明してしまった。
こうなるともう、あまり関心も湧いてこない。
写真も歩きながら撮ったので適当ブレブレ。
ウォーキング中の中年夫婦と会話などしつつ、
10分あまりで門司側のエレベーターホールに到着。はやっ。
海底トンネルの重苦しい気圧はどうも好みではない。
とっとと出よう。
またしてもエレベーターに乗り、今度は上昇。
ドアが開けば、そこはもう九州らしいのだ。
なんて無造作な…。
イベント感に乏しいと言ったらない。
しばし茫然としつつ、さっきまでいた対岸などを眺める。
そんな時、これからトンネルに赴く自転車の白人男性が現れた。
彼は聞く。
「…消防士さんですか?」(なぜそこ?)
「え?いや、ただの人間です。」(この答えもどうかと思うが)
「(ユニを指差し)…コレで?」
「はい、北海道から。」
「オゥ…ムリはしないでくださーい。」
いろんな人から「がんばれ」とはよく言われるが、
「ムリをするな」とは、また奥ゆかしい。
しかも西洋人から。
うーん、いい人だったんだろうな。
さて、九州。
まさか今日のうちに、
こんなにもナチュラルにやって来るとは思わなかった。
ここは門司。半島の突端にある。
どこに行くにもまずは、新幹線の駅もある小倉まで行かねばなるまい。
適当に走っていると、陸橋で散歩中の老夫婦と鉢合わせる。
一輪車を降りて道を譲ったら話しかけてきて、
「さっきも会ったよ」とのこと。
トンネルを出てすぐの時、背後を歩いていた人々と同一人物らしい。
引き離してきたハズの彼らが、よもや前から現れるとは。
俺は随分と遠回りをしていたようだ。
不馴れな町だからしょうがない。
彼らに少し道を教わり、さらに小倉へと進む。
しかし、ここらが限界だ。時間的にも、眠気的にも。
最高とは言えないが、それなりなポイントでもう寝るとする。
今日の走行は63キロ。
日本最北端からの合計距離は、2760キロになった。
後半の旅を始めてからでも560キロぐらいは走ったことになる。
いつのまにやら、結構いくもんだねえ。
来たなぁ九州。
どうなることやら。
関門海峡人道トンネル。
関門海峡はこれまで船や橋や車両用トンネルで通ったことはあるが、
この人道トンネルを使うのは初めてなのである。
まずは粛々と入口にゆく。
お、入場は午後10時まで?深夜は閉めるんだな。
そして料金は、自転車が20円と。安いな。
料金箱に20円を入れようとして財布を取り出すと、
係のおいちゃんから声をかけられる。
「一輪車?いいよ、いいよ。
その代わり、乗って走ったらいけんよ。」
ほほぅ、やはり乗ってはいけんのか。
正直つまらんが、決まりであればそれは守ろう。
エレベーターに乗って、一気に海底へ。
数十秒で着いてしまう。
海底のエレベーターホールに降り立つと、まずは驚いた。
ジャージを着た老若男女がたくさんいるのだ。
どうやらこの関門人道トンネル、歩行者無料なのをいいことに、
市民の皆様の全天候型ジョギング施設と化しているらしい。
なるほど、こりゃ自転車走行は禁止されるわけだな。
しかし仮に俺が一輪車で走ったとしても、
ここで部活のランニングをしてる学生よりはだいぶ遅いんだが。
人道トンネルの実態が一気に判明してしまった。
こうなるともう、あまり関心も湧いてこない。
写真も歩きながら撮ったので適当ブレブレ。
ウォーキング中の中年夫婦と会話などしつつ、
10分あまりで門司側のエレベーターホールに到着。はやっ。
海底トンネルの重苦しい気圧はどうも好みではない。
とっとと出よう。
またしてもエレベーターに乗り、今度は上昇。
ドアが開けば、そこはもう九州らしいのだ。
なんて無造作な…。
イベント感に乏しいと言ったらない。
しばし茫然としつつ、さっきまでいた対岸などを眺める。
そんな時、これからトンネルに赴く自転車の白人男性が現れた。
彼は聞く。
「…消防士さんですか?」(なぜそこ?)
「え?いや、ただの人間です。」(この答えもどうかと思うが)
「(ユニを指差し)…コレで?」
「はい、北海道から。」
「オゥ…ムリはしないでくださーい。」
いろんな人から「がんばれ」とはよく言われるが、
「ムリをするな」とは、また奥ゆかしい。
しかも西洋人から。
うーん、いい人だったんだろうな。
さて、九州。
まさか今日のうちに、
こんなにもナチュラルにやって来るとは思わなかった。
ここは門司。半島の突端にある。
どこに行くにもまずは、新幹線の駅もある小倉まで行かねばなるまい。
適当に走っていると、陸橋で散歩中の老夫婦と鉢合わせる。
一輪車を降りて道を譲ったら話しかけてきて、
「さっきも会ったよ」とのこと。
トンネルを出てすぐの時、背後を歩いていた人々と同一人物らしい。
引き離してきたハズの彼らが、よもや前から現れるとは。
俺は随分と遠回りをしていたようだ。
不馴れな町だからしょうがない。
彼らに少し道を教わり、さらに小倉へと進む。
しかし、ここらが限界だ。時間的にも、眠気的にも。
最高とは言えないが、それなりなポイントでもう寝るとする。
今日の走行は63キロ。
日本最北端からの合計距離は、2760キロになった。
後半の旅を始めてからでも560キロぐらいは走ったことになる。
いつのまにやら、結構いくもんだねえ。
来たなぁ九州。
どうなることやら。