サンタと巫女は似ている

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今日も結構な追風だ。
また漕がされそうな気がする。

しんよしとみの道の駅を出てしばらく進むと、
大きな川を挟んでさっそく福岡と大分の県境にさしかかる。
それはいいんだが、県境の標識がなぜか橋のまんなかにあるのだ。

経験上、標識は普通どっちかの端っこにあると思うのだが。
律儀というか不思議というか。
ところで、橋のまんなかに立て札なんか立ってると、
つい何かとんちでも仕掛けられているような気になるな。
とりあえず看板をロープでグルグル巻きにでもしとくべきだったか。

大分県に入っても、国道10号線はあいかわらず調子がいい。
歩道の整備はほぼ完璧。
本州と違って土地が広いから、というだけではないだろう。
この道を設計した人の、歩行者に対する厚い心遣いを随所に感じる。
おかげで中津市、宇佐市と、特にストレスなく進むことができる。

いや、ストレスがあるとすれば、それは走り続けになることだ。
昨日からの熱走とあいまって、
後半の旅では初めてマタに鈍い痛みを感じ始めた。
厚さ3センチの特製極厚ウレタンパッド(ただ切っただけ)も、
さすがにこの連走ではマタを守りきれなかったか。

マタの痛みで少しペースは鈍ったが、ひとまず宇佐市までは来た。
あまり広くはない宇佐市街はフルで歩いてマタ周辺を休ませ、
午後からのスパートに備えるとしよう。

宇佐の町で、なにげなく地図を眺めていて気がついた。
この近くに安心院(あじむ)という地域があるんだな。

実は俺はこの安心院と書いてアジムと読む町の名前だけは昔から知っていて、
それは中学の頃の文通相手が住んでいた場所だからだったりする。
さ、さすが俺!!

とはいえ、いま彼女がどこで何をしているかはまったく知らない。
宇佐の町を歩いていて、時折すれ違う自転車の少女などを眺めつつ、
当時の彼女もこんな感じの素朴で普通な中学生だったんだろうなあ。
などと、ふと思っただけだ。

宇佐市街から8キロほども進むと、今度は宇佐神宮がある。
国道沿いにでもあれば寄ってみようというぐらいの気持ちだったが、
これが本当に国道沿いにあったので、
なんだか釈然としない気分で立ち寄ることにした。

で、宇佐神宮とは何か。
それは全国各地に大量にある八幡宮の本宮、つまり親玉なのだ。
勉強になったね。俺も知らなかったぜ。
親玉だけに、敷地は広い。
石畳を歩いて本殿に向かうのも一苦労だ。

ちなみに俺もこんなところで一輪車に乗ったりはしない。
神様うんぬんよりも、
他人が不快に思うかもしれないことはなるべくしたくないからな。
あ、でも。
全国各地に大量にある稲荷社の親玉たる京都伏見稲荷では乗りまくったんだった。
すっかり忘れてたぜ。

そんな宇佐神宮では、さらっと一回りして写真だけ撮って撤収。
本当は神社よりも巫女さんを撮りたかった気持ちを隠すつもりは毛頭ない。

宇佐神宮を出て再び走りだそうとすると、
ふと近所の家の鬼瓦が目に留まった。
いやこれは、福瓦と言うべきか。
さすがは神域。ここに鬼などいないと言う主張に違いない。
それにしても、ちょっと欲しいなこれ。
ウチはトタン屋根だが。

さて、そろそろ本日のメインイベント、
楽しい峠越えにさしかかりそうだ。