ストップ
国頭村の道の駅。
風が強く、雨もパラパラしていたが、なんとか眠れたようだ。
しかし。
朝、目が覚めたら、身体中が痛い。
特に背中の筋肉が痛む。
ちょっと起き上がれるかどうかもわからんぐらいだ。
これは、しまったな。
昨日一輪車で走り過ぎたせいだろう。
坂やギャップに片っ端から挑んだのがやはりマズかった。
沖縄に来る前の俺なら、徒歩とユニサイクリングを交互に取り混ぜ、
キツそうな上り坂などもムリせず歩いていたのだ。
とはいえ、いつまでも寝ているわけにはいかない。
どうにか起き上がり、寝袋を撤収。
今日は風が強いな…。そして、寒い。
背中の筋肉がキツくて軽く吐き気すらある。
内臓まで影響が及んでいるのか、食欲もまったくない。
あれ、少し熱もあるようだな。
うーむ、まさか…。
道の駅が開く9時までが長かった。
中は暖かくもないが寒くもなく、
ありがたいことに休憩用の畳敷きスペースがあり、
そこに倒れこんで休ませてもらう。
今日はほとんど進める気がしない。
普通の地域ならともかく、
これから行く沖縄の北部はほとんど何もないところだ。
1日でどれだけ進めるかが勝負だと言うのに。
屋内でも寒い。
だがどうやら寒がっているのは俺だけのようだ。
ついに寝袋まで出して眠っていたら、もう12時過ぎ。
こんな時間からの出発は、もうない。
どうしたものかな…。
いい場所で眠ったおかげか、筋肉の痛みは少しマシになった。
だがそのかわり、熱っぽい症状が増幅。
まさかの風邪か?また沖縄で?11年ぶり2回目?
他ではめったに風邪なんかひかないのに、
沖縄の気候と相性が悪いのかな…。
これだけ体調が良くないのなら、もはや仕方あるまい。
道の駅に併設された観光案内所に行き、
この辺に素泊まりの宿はないかと聞いてみる。食欲ゼロだしな。
若くてキレイなお姉さんは、うーんと考え込んだ末、
電話したことはないのですが…と前置きして、
看板で見たという素泊まり2000円の宿を教えてくれた。
なんだか頼りないが、そこに賭けてみるしかあるまい。
しんどい中を2キロほど歩いて、それらしい場所に到達。
ここは本来バーで、素泊まり宿も併設しているという構成らしい。
しかし、人がいない。呼び出しベルもない。
お姉さんは看板に電話番号があったハズと言っていたが、書いてない。
ハズレか…。
しばらく周囲をウロウロしてみたが、諦めて道の駅へと戻る。
この際、宿ならなんでもいい。
もしくはまたここで気合いで野宿するかだな。
観光案内所に戻ると、さっきのお姉さんはもうおらず、
代わりにベテランっぽいおばさんが座っていた。
とりあえず事情を話してみると、
素泊まりだったらここが綺麗でいいですよ、と言って、
あっさりと別の場所を紹介してくれるのだった。
しかも電話をかけて予約までしてくれる。
え、あれ?ちゃんとあるのね…。
観光案内所で聞くなら、若いお姉さんよりベテランのおばさん!
俺の熱で少し痛む頭には、その法則が強力に刻印された。
その素泊まり宿というのは、なんというか建設会社で。
2階部分の宿舎を素泊まり宿として解放しているらしい。
事務所にいた女性は親切で、弱った俺にはそれだけで救いだ。
そして案内された2階の部屋は、もはや完全に普通のワンルーム。
しかも広い。
これは最高だ。
一泊2500円で、こんな素晴らしい部屋で休めるなんて。
来てよかった…。
まずは風呂をため、ゆっっっくりと入りつつ、軽く洗濯もする。
洗濯物を干したら、後はもう寝るだけだ。
寝心地のいいベッドに横になり、ひたすら寝る。
後頭部のあたりと目の奥が痛い。俺によくある熱の症状だ。
でも数時間眠って目を覚ますたびに、症状が軽くなっているのがわかる。
結局、朝まで30時間以上延々と横になり続けた。
そして今は、かなり復活している。
普通の風邪だと一晩ぐらいでは治らないので、
風邪ではなかったのかもしれない。
とにかく、ムリは禁物ということだな。
これからどうするかな。
今日が雨ならここでもう一泊もアリだが、雨は明日の夜中らしい。
観光案内所のベテランおばさんからもらった紙があるから大丈夫か。
その紙、沖縄北部を広くカバーする国頭村にある素泊まり宿の、
住所と値段と電話番号が列挙されているのだ。
これがなければ、あんな辺鄙なところに素泊まり宿があるなんて、
一生気づかなかったことだろう。
やはり観光案内所に行くなら、若いお姉さんよりベテランおばさん!
体調も華麗に復活したから、出発するのも良しだ。
それにしても、
旅先で病気になると、本当に見事なぐらい気弱になるものである。
俺も昨日はさすがにちょっとつらいものがあったよ。
そんな時、いい宿に恵まれて良かった。
ありがたい。
さ、準備するか。
風が強く、雨もパラパラしていたが、なんとか眠れたようだ。
しかし。
朝、目が覚めたら、身体中が痛い。
特に背中の筋肉が痛む。
ちょっと起き上がれるかどうかもわからんぐらいだ。
これは、しまったな。
昨日一輪車で走り過ぎたせいだろう。
坂やギャップに片っ端から挑んだのがやはりマズかった。
沖縄に来る前の俺なら、徒歩とユニサイクリングを交互に取り混ぜ、
キツそうな上り坂などもムリせず歩いていたのだ。
とはいえ、いつまでも寝ているわけにはいかない。
どうにか起き上がり、寝袋を撤収。
今日は風が強いな…。そして、寒い。
背中の筋肉がキツくて軽く吐き気すらある。
内臓まで影響が及んでいるのか、食欲もまったくない。
あれ、少し熱もあるようだな。
うーむ、まさか…。
道の駅が開く9時までが長かった。
中は暖かくもないが寒くもなく、
ありがたいことに休憩用の畳敷きスペースがあり、
そこに倒れこんで休ませてもらう。
今日はほとんど進める気がしない。
普通の地域ならともかく、
これから行く沖縄の北部はほとんど何もないところだ。
1日でどれだけ進めるかが勝負だと言うのに。
屋内でも寒い。
だがどうやら寒がっているのは俺だけのようだ。
ついに寝袋まで出して眠っていたら、もう12時過ぎ。
こんな時間からの出発は、もうない。
どうしたものかな…。
いい場所で眠ったおかげか、筋肉の痛みは少しマシになった。
だがそのかわり、熱っぽい症状が増幅。
まさかの風邪か?また沖縄で?11年ぶり2回目?
他ではめったに風邪なんかひかないのに、
沖縄の気候と相性が悪いのかな…。
これだけ体調が良くないのなら、もはや仕方あるまい。
道の駅に併設された観光案内所に行き、
この辺に素泊まりの宿はないかと聞いてみる。食欲ゼロだしな。
若くてキレイなお姉さんは、うーんと考え込んだ末、
電話したことはないのですが…と前置きして、
看板で見たという素泊まり2000円の宿を教えてくれた。
なんだか頼りないが、そこに賭けてみるしかあるまい。
しんどい中を2キロほど歩いて、それらしい場所に到達。
ここは本来バーで、素泊まり宿も併設しているという構成らしい。
しかし、人がいない。呼び出しベルもない。
お姉さんは看板に電話番号があったハズと言っていたが、書いてない。
ハズレか…。
しばらく周囲をウロウロしてみたが、諦めて道の駅へと戻る。
この際、宿ならなんでもいい。
もしくはまたここで気合いで野宿するかだな。
観光案内所に戻ると、さっきのお姉さんはもうおらず、
代わりにベテランっぽいおばさんが座っていた。
とりあえず事情を話してみると、
素泊まりだったらここが綺麗でいいですよ、と言って、
あっさりと別の場所を紹介してくれるのだった。
しかも電話をかけて予約までしてくれる。
え、あれ?ちゃんとあるのね…。
観光案内所で聞くなら、若いお姉さんよりベテランのおばさん!
俺の熱で少し痛む頭には、その法則が強力に刻印された。
その素泊まり宿というのは、なんというか建設会社で。
2階部分の宿舎を素泊まり宿として解放しているらしい。
事務所にいた女性は親切で、弱った俺にはそれだけで救いだ。
そして案内された2階の部屋は、もはや完全に普通のワンルーム。
しかも広い。
これは最高だ。
一泊2500円で、こんな素晴らしい部屋で休めるなんて。
来てよかった…。
まずは風呂をため、ゆっっっくりと入りつつ、軽く洗濯もする。
洗濯物を干したら、後はもう寝るだけだ。
寝心地のいいベッドに横になり、ひたすら寝る。
後頭部のあたりと目の奥が痛い。俺によくある熱の症状だ。
でも数時間眠って目を覚ますたびに、症状が軽くなっているのがわかる。
結局、朝まで30時間以上延々と横になり続けた。
そして今は、かなり復活している。
普通の風邪だと一晩ぐらいでは治らないので、
風邪ではなかったのかもしれない。
とにかく、ムリは禁物ということだな。
これからどうするかな。
今日が雨ならここでもう一泊もアリだが、雨は明日の夜中らしい。
観光案内所のベテランおばさんからもらった紙があるから大丈夫か。
その紙、沖縄北部を広くカバーする国頭村にある素泊まり宿の、
住所と値段と電話番号が列挙されているのだ。
これがなければ、あんな辺鄙なところに素泊まり宿があるなんて、
一生気づかなかったことだろう。
やはり観光案内所に行くなら、若いお姉さんよりベテランおばさん!
体調も華麗に復活したから、出発するのも良しだ。
それにしても、
旅先で病気になると、本当に見事なぐらい気弱になるものである。
俺も昨日はさすがにちょっとつらいものがあったよ。
そんな時、いい宿に恵まれて良かった。
ありがたい。
さ、準備するか。