対比

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金武町の朝。日本の朝。
さっさと出発できればいいのだが、昨日の旅日記がまだだ。
これを仕上げておかないと、次に進みにくいことこの上ない。

誰に頼まれたわけでもない、
しかもひっじょーーにめんどくさい作業ではあるが、
やはりこれだけは書いておくしかあるまい。後の自分のためだ。

日記を書くのにいい場所がみつからなかったので、
ついその辺の道端に座って書き始めてしまった。
金武町の人、ビビらせてごめんなさい。

よし、今回は2時間で書いた!さあ行くぜ!
なんといっても今朝、曇り予報なのに妙に天気がいい。
これなら今日の道のりは期待できるかもな。

坂の上にある金武町市街。
キャンプハンセンの出入り口横にデカい門松が立っていて驚く。
おぉ、昨夜は暗くて気がつかなかった。
てっきり米軍がシャレで立てたのかと思ったら、
金武町の商店会かなんかの製作らしい。

基地に反対する人もいれば、基地で生活が成り立っている人もいる。
沖縄県民も決して一枚岩ではないらしい。

スーパーが開いていたので入ってみたら、
沖縄料理のポーク玉子がおにぎり化していたので買ってみた。
ポーク玉子、おにぎりになってもやはりしょっぱい。

そもそもポーク缶のポークが初めから塩辛く、
玉子はそれをなんとか中和しようとガンバッテはいるのだが、
やはりあと一歩およばずまだちょっと塩辛いんです、
という感じの料理、それがポーク玉子だ。俺の解釈によると。
でも、運動するカラダに塩は効くのだ。

市街から一気の下り坂を滑り降りると、そこは海!
おぉ、ひさびさの南国風!
今後も悪天候が続きそうな予報だったので、
もう沖縄でこんな海は見られないかと思っていた。
今日はどうやらラッキーデーだ。

そして、日曜日。
西側ほどではないが、キメキメチャリダーやバイクが走り回っている。
いいね、こういうの。なぜか気分も盛り上がる。
アメリカンなサイクリストが親指を突き上げてサムズアップしてくれるし、
絶対に事故ってはならない軍属Yナンバーのドライバーも、
ユニサイクルツーリストには思わず笑顔で手を振ってくれる。

それにしても今日は、昨日までが信じられないぐらい暑い。
太陽が照ると冬でもこれほど暑くなるものか。
これまで沖縄ではどんなに暑いと感じる時もフリースを着ていたが、
さすがに今日はメッシュジャケットだけで充分だ。

金武湾の海岸線を大きく回り込みつつユニサイクリングを続けていくと、
次に来るのはうるま市。
だがここ、俺の記憶では旧石川市だったと思う。
今はうるま市石川区と言うらしい。合併したかな。

その石川区に入った途端、街は広がったものの、
バス停がボロくなったことを俺は見逃せなかった。

先のルートを考えてバイパスを行かず、あえて市街へ。
海からだんだんと標高を上げながら続く街並み。
いかにも古くからある街に見える。
そして何より、道が汚い。
ゴミや犬の糞があちこちに散乱しているのだ。

北海道から日本を縦断してきた俺の個人的な感想で言えば、
ここは日本一汚い国道と言えるだろう。

その一方で、同じ沖縄県でも西側にある国道58号線。
これは歩道がどこまでも広く美しく整備され、
一輪車が日本一走りやすい国道なのである。

表と裏。これもまた沖縄だ。
観光客が、あまり来ない方の。

この道のりにおいては、残念ながらコンビニの周辺もどこか汚い。
この俺がコンビニ脇に座る気になれずに立ったまま休憩するのだから、
自分で言うのもなんだがよほどではないか。

もうこのエリアは早く突破したい。
その思いで狭い歩道をガシガシ漕ぐ。
やがて古い家の並ぶ丘を下り切り、ふたたび海へ。
海に来ればまだマシだ。
あとはひたすら海岸線を走り続ければ、
ほら、やっと見えてきたぞ。

海中道路だ。