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油断した。
ベンチで寝ていたら、蚊にかまれまくった。
なぜか上唇の真ん中もかまれて腫れ、
今は口の形が微妙に北京ダックである。
南国の恐怖。冬の蚊。

蚊のおかげで朝までぐっすりとはいかなかったので、
かわりに24時間スーパーをのぞいたりする。

石垣島まで来ても、並んでいるモノに大した違いはない。
島豆腐やユシ豆腐がほのかに沖縄。
あとはせいぜいポーク缶とかアメリカのお菓子が多い程度だ。
いかにも無難で安心の品揃えである。
鮮魚コーナーの生け簀に、
生きたカエルがいた台湾のスーパーのインパクトに較べると。

コンビニやスーパーだけでもなく、
旅の間はよく使ったマクドや100均でも事情は同じだ。
遠くまで旅をして、むしろどこでも同じであることに気づく。
それはそれでひとつの経験。
今の日本を知ることではある。

さあ、最後は与那国島に行こうか。
日本最西端にある島。
石垣島よりもむしろ台湾のほうが近い島。

誰にでも、いつか行ってみたい島、というのがあると思う。
俺にとってはそれが与那国島だ。
11年前のバイク日本一周の際は、最南端の波照間島には渡った。
そのとき与那国島に行かなかったのは、
外海を通る船が相当揺れてキツいと聞いたからだ。
波照間行きの船でも結構揺れて嫌だったからな。

だが、日本の四隅であと行っていないのは、与那国だけ。
もっと遠くの外国に行くようになっても、
そのことはいつもどこかで気になっていた。
行くなら、今回がチャンスだ。

そんなわけで昨日、キレイになった港の離島ターミナルに行ってみたら、
与那国行きフェリーの乗り場がない。
これまた廃止されたかと思って聞いてみれば、
与那国と波照間行きの乗り場だけは、ちょっと離れた場所にあると言う。
あれ、そうだったっけ?

教えられた場所は、いかにも港の端っこ。
最南端と最西端の発着所にふさわしい。そしてボロい。
一応、時間と値段を見る。
船は毎日ではないらしく、次は13日。見に行った昨日は11日だ。
料金は一輪車付きなら片道約5000円か。
所要時間は…4時間。

4時間!
電撃的にパプアの悪夢が甦る。
改造漁船に不気味に揺られてカラカラ島へと向かった、
あの暗黒の6時間が。
ダ…ダメだ、あれだけは…ダメだよ…。

冬の外海に突っ込むこの船もきっと、
あれと同じようなワールドクラスの悪夢船に違いない!

調べる。ここで飛行機だとどうなんだ。
わかった。
そうか、なるほど。
さあ、キミならどちらを選ぶ。

90分で7000円の空中散歩か。
4時間で5000円のワールドゲロツアーか。

オマケに船の出港は13日の金曜日である。
クリスチャンならずとも、もはや嫌な予感はぬぐいようがない。

空を舞うに決まっているだろうが!!

で、無事に買えた航空券。
11時前の出発までかなり時間があったので、
石垣市街をブラブーラと歩いて戻ってきた。
ザックや一輪車の無い手ブラで歩くと、ふわふわして妙な感じだ。
パラッと雨に降られたけど、与那国はどうかな。
行けば飛行機の都合で明日以降にしか帰ってこられないが。

うーん、考えてもしょうがない。