ところかわれば気もかわる
チマタでウワサのTLM220Rを、今度はエトリックス氏に試乗してもらう。
今年も熱血スノーシーズンが終わり、
夏の仕事に向けて今や絶賛サザエさん症候群っぽいプロスキーヤーエトリックス。
思いのほかTLMに食いつく。
そんなわけで、その翌日には林道に繰り出す2人であった。
北海道の林道、かなりひさしぶり。
楽しみである。
うーむ、実に爽やか。
北海道では特に探さなくても、適当に走ればもう林道である。
涼しいし花粉もないし、快適だ。
クマのフンがあったら…逃げるのみ。
ここはどのへんだろう、老知安林道、だっけか。
てっきりロシアン林道と読むのだと思っていたら、正しくはオイチャン林道らしい。
どっちもどっちだろ。
エトリックス氏はトライアルマシンがだいぶ気に入っている様子だ。
そりゃもう顔見りゃわかる。
俺もトラ車で林道は初体験だが、これが結構おもしろい。
シートがあって無いようなモンなのでほとんどスタンディングし通しになって疲れるけど、
そのぶん常に全身を動かすことになるので、
日常ではやらない身体運動が自然に発生して全身の感覚が目覚め、気持ちがいい。
トライアルっぽい凄い技は全然できない俺だが、
それでも軽さ・低さ・そして柔らかいサスペンションのおかげで、
トレール車ではちょっと難しそうなところもマシンが勝手に無表情で越えていってしまう。
こりゃラクだ。
しかしさすがにコレは。
道が完全に寸断されている。
1人なら余裕で引き返すところだが、2人いると気が大きくなるもの。
エトリックスのKDXではムリでも、TLMの性能をもってすれば、俺の腕でもあるいはイケるかもしれない。
そういう方向性にて、黙々と土木工事をして道を作ってくれているパワフルなエトリックス。
と、フラフラしている俺。
はい、2人で協力して、なんとか突破!
いやー疲れた。だいぶ押しが入ったよ。
うまい人なら一気にピョン!てとこだろうに。まだまだですねぇ。
そして道の先を偵察。
よし、すぐに行き止まりだ。
ふーん。
で、また戻るんだね、ここを。
帰りがまた予想外に大変で…行きの5倍ぐらい疲れた。
ドロでスタックしてどうにも上がれず、あとは横倒しでひっぱりあげの刑。
いくら軽いTLMと言えども1人ではどうにもならんところであった。
エトリックスさまさま!林道は2人で行くと相方が頼もしいね!
そんなエトリックスがちょっとこう、どこの国の人だかわからなくなっているけど。
これでも雪の上では相当カッコイイ人なんだよ。
なんだか妙に疲れたが、ひさびさの林道はやはり楽しかった。
トライアル車は素敵だなぁ。
使い道が限定されるバイクなのですぐ手放すかと思っていたが。
もうちょっと乗ってみるかなぁ。
* ふと思いついたので、『北海道林道徘徊』という書庫を作ってみる。
この先増えるかどうかもわからんカテゴリーではある。
大体メンツは一緒だけど懐かしいねぇ。主に3年前っすよ。