6月20日#2 そろそろ直すことにした

ようやく着いた。サンクティ・スピリタス。
何回言っても言いづらく、かつ覚えにくい街だ。
 
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ペソクワーノ払いの店を探す手間も惜しく、街の入り口にあったガソスタ併設のカフェに突入。
コーラとクッキー2袋を食って、やっと落ち着いた。
 
まだ雨は完全には止んでいない。
まったくどうしたものか。
宿にでも泊まって部屋でじっくりと装備を乾かしたいが、
サンタクララのルイスがくれたリストには、この街のカサは書かれていなかった。
 
大きな街には必ず複数あるはずのカサ・パルティクラルも、自分で探すとなると結構面倒なのだ。
そうなると、この街もセーブマネーで抜けてしまうことになるかな。
はぁ。さすがに少し疲れた。
 
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これはまた…。
日本の文化の影響があるのかないのかハッキリしない。
よく見るとそもそも何をするための機械なのだ。
まさかコインを入れると殴りかかってくるのか。
 
ガソスタでゆっくりと休んでから、ふたたび外へ出る。
天気はまだ薄曇りで先が読めない。
タイヤの空気はやはり少しずつ減り続けている。
前方に何かの高架が見えた。
…よし。
 
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ここで一発、パンク修理!
 
正確にはチューブ交換。
チューブに穴は確認できなかったが、とにかく少しずつ確実に空気は抜けていた。
タイヤに異物が刺さっていないか入念にチェックして、後はチューブごと換えてしまえば問題あるまい。
前からやろうやろうと思って先延ばしにしていたパンク修理も、いざ始めてしまえば30分もかからない作業だ。
 
あー、スッキリした!
雨の当たらない橋の下で作業できて良かったと思いきや、
どうやら修理をしている間に雨もやんでくれたっぽい。
いいね!
じゃあ、いくかな。
 
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さっきからずっとヒッチハイクのクルマを捕まえられない姉ちゃんとの明暗が分かれた! 
アシが復活した俺はもう行くぜ!!
 
ここは街の端、つまり出入り口付近だ。
キューバでは、大きな街のこのような場所には人がたくさんいる。
なんのためかというと、その多くが彼女のようなヒッチハイカーなのである。
 
クルマを待っている人がやたらといるということは、
それだけ乗せてくれるクルマもいるということであろう。
それはまた赤の他人のクルマに乗ることが日常茶飯事というわけで、
つまり、キューバはそこそこ治安がいいということなのだと思う。
 
姉ちゃんがんばれよー。
 
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一輪車のパンクも直り、雨も止んだらしい。
テンションが上がったのはほんのしばらくの間だけで、
市街地を迂回する長い直線道路を進んでいるうちに、急にヤル気がなくなった。
 
声をかけてきたバイクのおっちゃんにも反応せず、そのまま路肩の草むらの奥、
あまり目立たないであろう木陰にゴロ寝。
クツを脱いでるのは雨に濡れた靴下を乾かすためだ。
 
どうにも疲れている。
雨に降られ続けていたのと、昨夜はバス停でロクに眠れなかったせいもある。
とにかく俺は、食料は少なくても構わないが、睡眠時間が足りないと如実にダメなのだ。
 
もういい。
ここでしばらく昼寝といこう。