いつでも忘れられよう

そもそも俺は大晦日とか正月とか人工的な区切りにあまり興味がないので、
毎年この時期には何か活動していることが多い。
 
イメージ 1
 
去年はたしか沖縄行きのフェリーに乗っていたはずで、
今年は2年ぶりに某新聞屋の手伝いなどをしていた。
 
ここは俺が学生の時に住み込んで労働していた店なのだが、
いまだに忙しい時だけしつこく呼ばれるのはありがたいというか粘り強いというか何というか。
 
イメージ 2
 
いつもはカブで配達するところを、今年はオトナの事情でヤマハのギア!
 
新聞配達業界といえばかつてはカブの独壇場であったが、
今ではこのギアのシェアがメキメキと上昇中なのをキミは知っているか。
そんなギアの実力はいかに。ちょっと楽しみである。
 
イメージ 3
 
それはそうとこのギア、しばらく誰も乗ってなかったようでもう白煙が凄いったら。
エンジンかけたままその辺に止めとくと周囲が地方の花火大会みたいになっててギョッとする。
 
でもギア、いいよ。
スクーターなのに思ったよりもドッシリしてて、元日の超ブ厚い新聞をガンガン積んでもフラつかない。
荷台も大きく位置は低く、これは配達マシンとしてなかなかよくできている。
業界におけるカブの地位が脅かされるのもわかるな。
 
それでも俺はカブのほうが好きだけど。理由はおもしろいから。
この店で働いていた当時、
ダートでコーナリングの練習をしてコカしてカブのマフラーをグチャグチャにしたり、
所長のカブにカブで追突してバキバキにしたり、
カブで事故って骨を折ったついでに廃車にしたりしたことが今ではとても懐かしい。
 
イメージ 4
 
新聞配達の微妙な楽しみは、誰もいない時間の夜景を独り占めできたりすることだ。
神戸の夜はあいかわらず寒くもなんともない。
学生の頃からこんな仕事をしてたから、
俺は今でも一人で黙々とやるタイプの労働ばかり選んでしまうのだろうか。
 
イメージ 5
 
新聞がらみの仕事がすべて終わったので速やかに撤収である。
やっぱりミッション車はいいなぁと感慨に浸りながらコンビニで缶コーヒーを飲むのが俺の正月なのだ。
 
というわけで、寝る。
どうも1月1日というのはソワソワしていけない。