中華の極北 ヤツは天を目指し俺は涙する

年に2回ぐらい会ってメシを食うような関係のヤツに、
 
「普通にマズい中華料理屋と、
 マズいけどウエイトレスさんのスリットのキレ具合が素晴らしい中華料理屋と、どっちがええ?」
 
そう尋ねられてスリットを選択しないような男を、俺は根源的に信用しない。
 
イメージ 1
 
で、来た。
多い。多いよ。多いって。(三段活用)
 
俺からしたら自分の酸っぱいのか辛いのかわからん不思議な味のラーメン1杯ですら多いんだよ!
おまえこれちゃんと全部食ってくれよ。本気でまかせたぞ。
 
イメージ 2
 
俺がラーメン1杯に苦労している間、麻婆豆腐(辛口)と激闘を繰り広げるヤツ。
辛苦の表情とはまさにこのこと。
 
ちなみに麻婆豆腐を頼んだのはヤツ。「辛口で。」と言い添えたのは俺。
そして一口食って静かにレンゲを置いたのも俺。
こんな辛い麻婆豆腐、生まれて初めて食った。
座ってたソファーに突っ伏してしばらく泣いてしまったぐらいだ。
 
イメージ 3
 
大量の料理をほとんど一人で食って崩れ落ちそうになっていたくせにマンゴープリンを頼む非常識なヤツ。
俺も仕方なく付き合って杏仁豆腐を頼むが、
メニュー写真とは似ても似つかないおざなりなトッピング具合を見て笑いをこらえきれず、
またしてもソファーに突っ伏して泣いてしまうのであった。
 
これは間違いないだろうと思っていたヤツのマンゴープリンがまた異常だ。
そもそもプリンってこんな状態だっけ…?
一口食ったヤツが無言で差し出してくるのでイヤイヤ試食してみたら、
プリンなのになぜかとてもザラザラしてるしマンゴーの味は全然しないし、
俺は絶対に「タピオカ&キウイのなんとか」のミスオーダーだと思って確認を取ってしまったぐらいだ。
ここでまたソファーに転がって泣いてしまう。
 
笑いの感度が高まっている時というのはおそろしいもので、
『ゴマ団子(緑茶入り)』
という怪しいメニューを見つけただけでまた突っ伏して泣いてしまった。
ゴマ団子になぜ緑茶を入れる必要性を感じたのか。中華料理屋でなぜ緑茶。
 
イメージ 4
 
それもいつの間にか頼んでいた、実は流れの読めるヤツ。
 
一見マトモなゴマ団子の下になぜかレタスが敷いてあるのを見て本日数度目の涙を流す。
もうダメだ、この店にこれ以上長居していたら命が危ない。
この店はきっと俺を笑い殺す気なんだ。
餡は緑色で本当に緑茶味だったとかこの際どうでもいい。
 
大体、キレのいいスリットの入ったチャイナドレスのウエイトレスさんなんか一人もいないんだよ!
いたってノーマルな服を着た絶賛熟女オン・ステージだろうが!
夜遅いと若いバイトは帰ってしまうかもしれないというヤツの予想が当たってしまったようだな。
まぁこれも今となってはどうでもいいことだ。
 
あんな辛い中華は初めて食ったし味も想像を乗り越えて幽玄な世界に突入していたが、
スタッフの対応が悪いわけじゃないし値段は安いしボリュームは過激なほど多いので、
さっきから客脚が途切れないというのも少しはうなづける。
そもそも料理の味についてさほど関心のない俺をここまで追い詰めるなんて結構すごいこと。
いつものファミレスでかわりばえのしない物体を飲み食いするよりはよほど勉強になったような気がするねー。
 
よい年末である。
 
イメージ 5
 
帰省したらやろうと思っていたこと。
俺の『CD90ベンリィ』とヤツの現行車種『ベンリィ110』を並べて比較。
 
同じホンダのベンリィなのにまったく違う!!
 
というようなことを示したかったのだが、暗くて全然わからん。
しかもどっちも黒くて何が何だか。
ゴキブリか!ゴキブリかよ!!
 
そういえばこっちのコンビニのトイレで10年ぶりぐらいにゴキブリを見て絶望のあまり倒れそうになったわ。
これだから関西なんてイヤなんだ。
最低!最低!!
 
よい年末である。