赤いです・・・

 
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CD90ベンリィ。
俺のバイク歴のなかでも3本の指に入る名車である。
 
ただゆっくり走っているだけで気持ちがいい。
信号待ちでマジメなエンジンの鼓動を感じているだけで気分がいい。
黒く輝く、もう落ち着くだけ落ち着いたフォルムを眺めているだけで嬉しい。
25年間で自然についた小キズや小サビすら愛でていたい。
そんなオートバイだ。
 
でーもーねー。
今やってるポスティングバイトには、ちょっっっと向かないかな。
 
やっぱりクラッチレバーがあると左手が使えずしんどい。
低速で頻繁にクラッチを操作してるとそのうちクラッチ板を滑らせそうなのも心配。
配達をラクにするためにとバイクからクラッチをなくしてカブを作った本田宗一郎の偉大さがわかる。
 
カブ系90ccエンジンには稀有な4速ミッションを装備しているので巡航は快適だが、
その巡航では安定度抜群の大きなタンクも乗り降りの激しい配達業では少々ジャマってのもある。
 
ふーむ…。
ひょっとして今年もまた、はじまるのだろうか。
あの至高のポスティングマシンを探す、果てしのない旅が!!
 
いや実はもうはじまってるよ。
ホラ。
 
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食らえ!ホンダ・ジャイロX!!
 
…赤いよなぁ。ほんっと赤い。
でもそんなことより、3輪車ですよ3輪車。
50ccゆえの遅さと面倒な交通法規はネックだが、驚異の積載力と抜群の安定性はかなりの魅力だ。
 
乗るとおもしろいぞーこれ。
コーナリングでグニャッと曲がるこの感覚、ピザ屋がやるのを見てるのと自分でやるのじゃ大違い。
最初は怖いけど慣れてくると相当思いっきり寝かしてもしっかりとしたコシがあるのに驚く。
ホンダがこのバイクを作る際に研究しつくした超技術のおかげらしいが、確かにこれはよくできてる。
 
俺が仕事中によくやるバイクの右側への乗り降りも、このジャイロなら楽勝なハズ。
普通のバイクだとサイドスタンドをたてる関係で車体が左に傾くので、右側には乗り降りしづらいのだ。
俺がこいつを選んだ大きな理由の1つがここにある。
 
…が!
こいつが誤算だった。
3輪で安定感がウリのジャイロだけに、ライダーがバイクから離れてもジッと直立しているのかと思いきや、
なんとあっさりグンニャリと倒れやがる!
これにはビビった。
 
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これこれ。
このパーキングロックっていうレバーを持ち上げることにより、
タイヤの回転と同時に左右へのグンニャリも固定されるという構造だったのだ。
 
つまり、バイクを降りる際には必ずこれを操作する必要がある。
しかもこのレバーはほんのちょっと重いので、ポスティングの頻繁な乗り降りで毎回やるのは大変そう。
それなら慣れ親しんだ華麗なサイドスタンドさばきのほうがよっぽど簡単で早いのでは!?って思ってしまうな。
わざわざジャイロを選んだ理由の1つがさっそく暗転したかもー。
 
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3輪だと原付のわりにはさすがにデカい。そして何より重い。そりゃ遅いハズだ。
重量物を安定して運ぶにはいいバイクだろうが、正直スピーディなポスティングに対しては微妙かもしれない。
 
まぁとりあえず、一度は仕事で使ってみてからだ。
こんなドン亀で大阪みたいな遠いところまでは絶対行かないけどな!
 
フフ…フフフ…。
楽しいな、原付道楽は。
さぁ次はどれに行こうか…。
 
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学校前の立て看板にネットの文字が!
 
これも時代ですなぁ。