安物買いで失わない
ふわーっとね。
まだ薄暗い早朝の町をポスティングしていると、
どこからともなく濃密な花の香りが漂う季節になった。
これはなんの匂いかな。
ずっと梅だと思い込んでいたのだが、どうも違うらしい。
これだ。ついに身元を特定。
これが沈丁花らしい。
今年まで気にならなかったのは、この花の香りがなぜか早朝に強く感じられるせいか。
誰もいない暗い町がこの芳香で満たされているのは、どこか別の世界に迷いこんだ気分になれていい。
別の世界なのにポスティングしてるところがまた味わい深い。
ところで、先日ホームセンターで700円の運動靴を買ったのだ。
それがなんと2週間も使わないうちに底の親指部分に穴が開いた。それも左右同時。
よく歩く仕事だから靴なんてなんでもいいと思って買ったものだが、これはあまりにもひどい。
そして、ホームセンターの700円靴がダメであることを学習した俺は、
次に靴の量販店におもむき、500円の靴を買ってくるのであった。
これはさすがに靴屋の売り物、安いわりには履き心地も悪くないと思って満足していたのだが、
なんと今度は1週間で底のゴムが剥がれてきた。
なるほど、安いのはこういう理由か。
欠陥品をタダ同然で大量に輸入したとかそんな経緯なのだろう。
これぐらいならまだ履けるからいいけどな。
それにしても、安物靴はなぜこんなにも減りが早いのか。
誰も安物にグリップ力なんて求めないのだから、
カブのビジネスタイヤみたいに減りにくい硬ーいゴムで作ればいいのにな。
仕事ですぐに履き潰す靴なんて本当になんでもいい。
バイクに乗ってなければ下駄や草履でやってもいいぐらいだ。
というわけで、次の靴はどういう方向性でいこうか考え中である。
いよいよ普通の靴を買うもよし、安物買いのさらなる高みを目指すもよし。
また話は変わるが、最近は空気が霞んでいる日が多いように思う。
昔ならこれが春霞なんだなぁもう春だなぁと勝手に適当に納得していたところだが、
現代においてはこれが黄砂なのかPM2.5なのかと色々考えてしまうので実にややこしい。
まぁどうせ人間いつの時代にも悩みは尽きないもんなのだろう。
早朝の西向き電車はガラガラなのである。
俺も駅周辺のポスティングは始発前に片付けることに決めている。
砂糖断ちは今も続いている。