たった1日をたいした1日にしたくて

昨夜は神奈川県は藤沢市のネットカフェに入り、すぐに寝てしまう。
東京での一日で起こったいろんなことを日記に書いておきたかったのだが、こうも眠いともうダメだ。
まあ今回は、日記を毎日更新する!というほどの律儀な旅でもない。
適当でいいわ、適当で。
 
しかし適当にはできないこともある。
朝6時、充分間に合うな。では早朝の待ち合わせに出発!
 
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早朝にもかかわらず湘南台の駅まで来てくれたのは、バイク&マウンテンユニ仲間のBANTLINEさんだ。
去年までは地元の岩手で活動していた彼、今は仕事の都合で神奈川にいる。
花粉症対策のマスクをつけた彼と再会して駅近くのマクドに入り、コーヒーを飲みつつ近況報告。
そして彼とはおなじみの30代独身男性喜怒哀楽トークを繰り広げ…と思ったら、
あれ、なんかちょっと様子がおかしいぞ。
怪しい。実に怪しい。
フィレオフィッシュを消化しながらそれとなく探りを入れると、やはりだ。
詳しくは書けないがBANTLINEさん、なんだかおめでたいことになっているらしい。
 
いやーまいったなぁ。朝からとても良い話を聞いてしまった。
ふっふっふ。
彼に見送られてバイクで走り去りながらも、ニヤケ顔がおさまらない不審な俺であった。
 
さて今朝は少々忙しい。
今度は横浜に向かうぜ!
 
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藤沢から小1時間走って、横浜へ。
指定のコンビニ前にて、ツイッターで知り合った、いりったーさん(犬連れ)と初対面。
普通なような不思議なような独特のツイートがおもしろくて興味があった人なのだ。
小川に沿った遊歩道のベンチで缶コーヒーを飲みつつ、
台湾の話やマジメでビクビクなところがかわいい愛犬、小枝ちゃんの話で楽しむ。
 
本人いわく横浜のチベットと称されるらしい、この静かな町がとても気に入っているそうだ。
小川と遊歩道と通り過ぎる温和な愛犬家たち。
この人の雰囲気は、たしかにこの町にぴったりと合っているように思える。
町にはその町に似つかわしい人が住んでいる。
これ、ちょっとした発見。
 
よーしこれで関東での約束は制覇したな。
次はいよいよ東北!
…なのだが、原付で横浜から東北って、すぐには行けないんですよ奥さん。
気の利いた近道も知らないので、ここは正攻法で挑むしかあるまい。
 
横浜から国道1号線を走ってー、東京に入ってー、
東京タワー見てー、霞ヶ関で多忙を極めてるっぽい官僚たちを眺めてー、
皇居をグルッと回ってー、日本の道路の基点である日本橋を通過してー、
間違えないように国道4号線に乗ってー、走ってー、走ってー、
そしてやーーーっと、埼玉に抜けるのだ。
 
長い。長いよ。ほんっっっとにめんどくさい。
多すぎる人もクルマも信号1コずつ止められる勢いの渋滞ももーーーういい!
埼玉から栃木へと北上する流れでグングン快適になっていく道のりの爽快さといったら。
 
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埼玉県の杉戸町ってところ。
今日はこの旅で初めてってぐらいのいい天気。
気温も暖かく、桜もあちこちで花ざかり。
これぞバイク・ツーリングって感じだね!いいよいいよー!
 
気の向くままにアクセルをひねってバーリバーリと北上し、宇都宮の手前で舵を切る。
俺にとって栃木県といえばこの町だ。
ここを通り過ぎては叱られる、めざすは芳賀町!
 
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はい芳賀町。
この町に来るのも何度目かな。
来たのはもちろん、バイク仲間のbyp氏夫妻に会うためだ。
それはいいんだが…。
彼の奥さんがまた、なんというか変わった習性をお持ちの方で…。
 
俺の姿を見るだけで、なぜか楽しくなって笑いがこみあげてくるらしい。
 
そんな彼女にひさしぶりに会って真っ先に言われたのがこれ、「顔色が悪い!」。
次に言われたのがこれ、「手の色も悪い!」。
えーっ、そうかなぁ!?
自分では最近わりと健康なほうだと思うんだが。それって単にうす汚れてるってだけでは。
それはそれとして、あいかわらず仲睦まじい夫婦なのが微笑ましい。 
 
毎度お世話になってしまうお母さんにはまたしても大量の食料をいただきつつ、
byp夫妻と俺は近所のガストでメシを食う。
聞くところによると、明日は午後から雨のようだ。
ふーん、それじゃあ今夜どれだけ進めるかが重要になってくるな。
 
19時、二人に見送られて再び走り出す。
とりあえず栃木は出とかないとなぁってことで、那須塩原を突破。
福島県に走り、白河、郡山と調子よく進む。
夜の国道は空いていてペースは速い。
一輪車では大変だった峠道もバイクなら何もつらくない。
ただちょっと寒いだけだ。
23時。
雨予報がなければここまでは来なかったであろう、福島市で今日はストップ。
 
それでも明日は降られるんだろうが、それもまたよし。
なんせ今日はこれだけ天気が良かったんだからな。
こんな風に、桜の舞い散るなかを一日中、笑顔で走り続けたことが今まであっただろうか。
人生でもツーリングでも株でもなんでも、
最高の時ってのは、自分ではわからないものなのかもしれない。