清く正しく美しく…アンドレ、私を抱け!

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ヒョウカバー、ひさびさの対面。
ひょっとするとこのアイテムの流行はもう終わりかけているのかもしれない。
大阪のファッションセンスというのは、実は意外にも、
うわそれどころじゃなかった!
仕事なんかサッサと終わらせて、向かうぜ宝塚!
待ってろよ!

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ベルサイユのばら、フェルゼン編!!

宝塚歌劇、わりと近所なのに行ったことなくてね。
ずーっと前から一度観てみたかった。
しかしどうせ観るならやっぱりベルばら!

そして先日なにげなーく宝塚のページを見たらば、
なんと今!やってるじゃないか、ベルばらを!
えええええー!
これはもう観るしかない行くしかないチャンスは絶対モノにするしかない!!

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ページで確認して知ってはいたが、予約チケットはすでに千秋楽までほぼ売り切れ。
凄い人気なんだなベルばらって。
宝塚ポッと出の俺としては当日券に賭けるしかなかったわけだが、
開演15分前に飛び込んだら当日券も売り切れ。
でも立見券ならあるというのでもちろん買う。
立見で充分充分!
俺は目が悪いからどうせどこで観ても顔なんかわからないし。

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大劇場に向かっていく群衆の図。
97.5%ぐらい女性。

観るのも女性なら演じるのも女性だ。
またずいぶんと興味深いところに潜入してしまった。
宝塚大劇場にプロテクターつきライディングウェアと地下足袋のセットでやってきたヤツはたぶん俺が初めてだろうがそれはどうでもよい。

トイレなんか女性用は長蛇の列で、男性用は空前のガラガラ。
隣同士に大人気のラーメン屋と客がまばらなことで有名な西松屋が並んでいるようなもので、
なんだか申し訳ない気分すらする。
こうなるとむしろ男女トイレの数が同じことのほうが不思議だ。

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大劇場内部。
2500人も入るというわりにはそんなに広くないなと思ったが、
実は写真の天井部分は2階席の底なのであった。
コアなファンは、お気に入りのスターを好きな角度から眺めてうっとりするために、
さぞかし綿密に席を選ぶのだろうと勝手に想像する。
ちなみに立見客は1階最後尾の好きなところで立って観る。
自由に動けるから個人的には立見のほうが気楽でいいな。

さあついに始まった。
おおっ、いきなり豪華な大勢のダンス。
そして劇の合間、おもむろに歌い出す主要人物たち。
歌が終わると暗転そして拍手。
なるほど、こういう流れになっているのか。

オスカルもアンドレも華麗に歌って踊るけど、
今回の主人公フェルゼンを演じるトップスターはやはり圧巻。
歌も堂々として上手いし、ダンスのキレも見事。
さすがはトップ。
素人目に見ても輝きが違う。

途中30分の休憩を挟んで、第2幕。
フランス革命はズンズン進行し、物語は哀しみとともに終わる…。
やいなや、いきなり始まったこの明るいラインダンスは何!?
続いて有無を言わせずキラキラ、ハデハデなショーがスタート。
うわああ、さっきまでの悲劇からなんの脈略もない!
でもきっと、これこそが宝塚なのだ。
えーとこれ、もしかしてレビューってやつ?

誰もが知ってる宝塚名物の電飾大階段を縦横無尽につかいこなし、
ひたすら豪華絢爛なダンスが続く。
100年かけて築き上げた、宝塚オリジナルの階段芸(勝手に命名)。
これは本当に素晴らしい。見ていてまったく飽きない。

それにしても宝塚って、とにかくトップの扱いだけが極めて豪華である。
レビューでキラキラ光る服を着て踊れるのは男役トップだけ。
これはもう、凄まじく、抜群に目立つ。
特定のお気に入りがいるファン以外は、
もはや無意識のうちにトップに目が釘付けにならざるをえない。
トップは絶対の存在。
そして生徒はみんな、このトップになりたくて入ってくるんだろうなー。

なんとまあ、まばゆい世界だな…。

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3時間の公演が終了し、宝塚大劇場とカブのイマイチ似合わない取り合わせ。
いやあ、実に満足した。
宝塚歌劇。
これは想像していたとおりの素敵なものだ。
思いつきで観に来たけどこれにはまったくやられてしまった。

ベルサイユのばらフェルゼン編、次は東京でやるらしいよ。

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その後の俺がカブに乗り、

「あーいーそれはーはかなくー」

と歌いながら六甲山を駆け上がったのは言うまでもない。