5月25日 ポメグラ

  
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今日も朝からバイクルート!
 
これのおかげでどれほど安全・快適に旅を続けられることか。
最高だぜテネシー!ハイウェイ64!
 
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本日最初の町、ホワイトビル。
 
ここのガソスタの店長は寡黙でシブいオヤジだった。
ここに朝からやって来る客もまた、テンガロンハットを被ったシブい男たち。
そして俺はいつもどおりに真っ青なパワーレードを買うのである。
 
このパワーレードってのは明らかにゲータレードのパクリであるが、ゲータレードよりちょっと安い。
そしてパワーレードはコカ・コーラ社の製品である。
そう!
日本で言う、ポカリスエットとアクエリアスの関係と一緒なんですね。
世界中どこでも似たようなことをやってるんだろうな、コカ・コーラ社って。
味の上でゲータレードには一歩及ばないあたりもソックリだよ。
 
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ホワイトビルからさらに走り、ボリバー着。
ここにはウォルマートがある。
そしてまずは、駐車場でテントと寝袋を乾かすのだ。
 
実はここに来る途中、かなりハイテンションな黒人のおばちゃんドライバーに声をかけられた。
といっても俺を追い抜いたクルマが停まっていたので手を振って通り過ぎたぐらいなのだが、
なんとそのおばちゃん、さらに俺を追い抜き、だいぶ先でまたクルマを停め、
今度は手にドル札を持ってヒラヒラさせながら俺を待っている!
えー、金は困るよ!
一度目は通り過ぎたのに金をチラつかされて止まるってのもどうかと思い、
できるだけ爽やかな笑顔でサンキュー!と言いつつ、またもや走り去る俺であった。
 
せっかくの気持ちだが、やっぱり金は受け取れないよな。
俺は彼女の厚意を踏みにじったことになるのだろうか。
いい人だったと思う。応援してくれる気持ちは充分に伝わったよ。
 
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店内で買い物を終えても、場所を変えてさらに干すの図。
 
破れたズボンを買い換えるべくウォルマートで物色してみたが、俺に合うサイズがまったく無かった。
どれも大きすぎ、長すぎなのだ。かと言って子ども用はさすがに小さいし。
こうなったら最後の手段は半ズボンを買うぐらいだなー。
もうちょい考えてみよう。
 
今日もあいかわらず暑いが、道は素晴らしいのでいいペースだ。
暑さってのは喉の渇きや疲れ、空腹と違って、一服しておさまるものではないのがつらい。
日陰でいくら休んでも、ただ時間が過ぎていくだけだ。
  
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あ、バイクルートが切れた。
 
ボリバーの市街地に入った途端、いきなりあっけなくバイクルートが終わってしまった。
えーーー。
ハイウェイ64号の旅はまだまだ続くのに、こんなところでもう快速ルートの終了かよ。
非常ーーに残念だ。
 
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…と思ったら、町の出口で今度はバイクレーンの名前で復活!!
 
よかったー、助かった。
バイクルートがバイクレーンになったところで見た目はなんにも変わらないんだけどな。
そんなところがいかにもアメリカ。
 
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なぜか、アメリカの国旗がたくさん立っている。
何かの記念日なのか。
それとも、誰かを記念して、その人数分立っているのか。
この町の戦没者を追悼しているのかもしれない。
 
アメリカに来ているわりには国旗をまじまじと見ることもなかったが、
こうして改めて見るとなかなか風変わりなデザインだ。
俺もいつのまにか、どういうわけか、そのアメリカにいるんだな。
この旅がしたくてやっているというよりは、
ただ一度思いついたことをやらずに後悔するのがイヤってだけなんだけどな。
 
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昨日メンフィスで俺を見たという夫婦が、ドーナツとジュースをくれる。
しかし箱に入った大量のドーナツを、これでもかこれでもかと持たせてくれるので焦る。
 
「どうした、全部持っていっていいんだよ!」
 
ドーナツばっかりこんなにたくさん持ち運べないって!
 
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控えめに、ドーナツ数個とジュースだけいただいておいた。
なんて遠慮深い日本人だと思われたかもしれないが、単純に大量の食料は重いんだよ。
 
あの親切な夫婦には、「今まで悪い人に会わなかったかい?」と聞かれたな。
うーん、今のところ、それらしい人間にはほとんど会っていない。
実はこれ、あちこちでよく聞かれる質問だ。
それぐらい悪い人間が多いのだと思う。
できればこのまま遭遇せずに旅を終えたいものだ。
 
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もらったジュースをためしに一本飲んだら、これがやたらとうまい。
飲み飽きてきたパワーレードと違って、濃厚でいて爽やかでかつ複雑な味わいだ。
 
で、POMEGRANATEって何?
 
あー、ザクロね。
へー。
 
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この辺では大きい方の街、セルマーを通過。
 
この街ではまたしても黒人野郎がめんどくさかった。
信号待ちをしていたら、クルマに3、4人乗った連中が、You ride it! (乗れ!)ってうるさいのなんの。
アホか!イヤじゃボケェ!
信号が赤なら下りて歩くのが普通だろ。なんでお前らのために乗ってやらねばならんのだ。
あんなレベルのヤツらが平気でクルマに乗っている環境というのが怖ろしい。
 
俺は見た目や人種、国籍にかかわらず、話していて楽しい人と話したいと思う。
そして、あいつらみたいな連中は大嫌いだ。
それ以上でも以下でもない。
黒人が嫌いな白人の中にも、ひょっとしたらそういう感覚の人は多いのではないか。
 
しかし、考えてみればあいつらが荒れることにも理由はあるのだろう。
これまで人に敬意を払われてこなかったから、誰にも敬意を払えないのかもしれない。
まあだからと言って、他人を不愉快にしていい道理もないな。
 
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セルマーからアダムスビル、クランプという小さな町を抜け、夕暮れの中を走り。
さらにもうひとがんばりして、今日はサバンナという街の手前で終わりにしよう。
 
走行距離は91キロ。
暑い以外は最高と言っていいあの道路条件で朝から普通に走って、100キロいかないとは。
前からうっすらと思っていたことだが、
これだと24インチのマウンテンユニで旅をしていた時と、ほとんどペースが変わらないんじゃないか?
 
平均速度を考えれば36インチのほうが間違いなく速いハズだ。
しかし24インチのほうは手軽に乗り降りできるという利点があるから、
長い目で見ると結局似たようなペースになってしまうのかもしれない。
やれやれ、なんために36インチのデカい一輪車を買ってこんなトコまで持って来たのやら。
 
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今夜は、草原に緑の光を放つ蛍がきれいだ。