バンクオブデイトナ


フロリダには、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイという、ちょっと有名なモータースポーツサーキットがあってね。

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しかしこの日はどういうわけか、そのサーキットでハーフマラソン大会が開かれたのだ。
そしてどういうわけか、俺も出るハメになってしまった。
でもしんどいのでデイトナ市街をコースに含むハーフマラソンではなくサーキット内だけで完結する5キロコースを選んだのは言うまでもない。

レースは非情にもまだ薄暗い早朝からだ。
エントリーの開始が5時、締め切りが6時半。
そんなもん起きれるか!
案の定遅刻したが、残念ながら登録には余裕で間に合ってしまった。

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先行のハーフマラソン組が出発する間、ウダウダと散歩する。
これはあれか、ラップタイムとか順位を表示するやつか。
サーキットって初めて来たから物珍しい。

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そしてこれはピットなのだろうか。うーむ。
俺はハッキリ言ってクルマのレースにはあまり興味がない。ということがよくわかった。

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デイトナ名物っぽい、バンク。
ここは客席前のストレートなので角度は緩いが、それでも歩いて登るとちょっと大変だ。

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サーキットの舗装は、素人目には普通のアスファルトにしか見えない。
昨夜の雨のせいで滑るし、これといって特別なグリップを発揮しそうにもない。
F1のコースとかになるとまた違うのだろうか。

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マラソンといえばどこにでも出現する仮装の人々。
どうやらシボレーに乗って走るつもりらしい。

さて、そろそろ5キロ組の出発だな。
精いっぱいダラダラ走るとしよう。

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気合いの入ったハーフマラソン組と違い、5キロの人々は皆さんのんびりで大変結構な出だし。
なんの準備もしていないのにいきなり5キロも真剣に走ったら倒れかねないのでありがたい。
ただこの人のように、ベビーカーを押している人に限ってなぜか案外いいペースで走る。
体力を持て余しているのだろうか。

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ストレートが終わってコーナーに差しかかるにつれ、バンク角が上がってくる。
朝方まで降っていた雨のせいもあり、滑ってコケる人もチラホラ。
調子に乗ってバンクの頂上を走っていた子どもたちは下りて来られなくなる始末。
これがデイトナの洗礼か。おそるべしスピードウェイ。

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このあたりが一番急なところかな。

みんな大好きウィキペディアによると、このコースの最大斜度は31度らしい。
斜度30度といえばスキー場なら中級から上級コースぐらい。
この深いバンクのおかげでレースカーは時速300キロ超のまま曲がっていくそうだ。
いやー考えるだに怖ろしいな。
俺がカブで全力疾走するのにこんなバンクはまるで必要ないと断言しておく。

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ウィキペディアに書いてある、コンクリート内側の緩衝板ってのはコレかな。木でできている。
この三角形のデザインには衝撃をまんべんなく受け止めるための工夫がなされているのだろう。

ところで広告のトヨタはわかるがロレックスとレースに何の関係があるのだろうな。
ちなみに今回のマラソンの最大スポンサーはフロリダホスピタルという病院だった。
患者を減らしたいのか増やしたいのか意図がよくわからない。

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ちんたら走ってたぶん40分ぐらいで5キロ完走。
途中、余裕で歩いた。俺はもうダメだ置いていけ。

賞品として、このようなわりと素晴らしいメダルが完走者全員に贈られる。
他にはTシャツもくれた。
参加費25ドルにしてはお得な気がするが、別にまた出たいわけではない。

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おまけ。
デイトナスピードウェイのオフィシャルペースカーはカムリ。
こう見ると案外カッコいい。

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これは昔のレースカーと思われる。
320馬力ってマジか?
シボレーだろうか。あてずっぽで適当なことは言わないに限る。

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ドッグレースの犬舎がなぜかレースカーを作っているようだ。
いいから犬に集中しろ。


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こちらはもう何だかさっぱりわからないが、マッチョなイメージはなかなか好ましい。

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あの丸いのはエアクリーナーなんだろうか。
ボンネットの先端が尖ってるっぽいのは先行車を刺すためか撃つために違いない。
ヒャッハー世紀末だー。

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スッカスカな運転席。
ある意味いろんな荷物がたくさん乗りそうだし、車中泊にも向いてそうだ。
これなら住める。ロールバーがむしろジャマ。

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苦手な早起きをして好きでもない長距離走をしたわけだが終わってみると結構楽しかった。
髪が七三分けになっているが気にしない。
ちなみにこの素敵な色合いのジャージは高校の陸上部で使っていたシロモノだ。
物持ちが良いのは称賛されてしかるべき。

ほなまた。