ソリスト vs テンション低いほうが飛ぶ


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こっちに来てから、テニスが趣味になってね。

とはいえ、大部分は一人で黙々とやるソロテニス(今命名)が専門だ。
テニスそのものが上手くなりたいとはあまり思っていない。
人と対戦するのも面白いだろうけど、今のところ、自分の身体で遊ぶという作業のほうが興味深いからな。
相手ができると途端に複雑になって、自分の身体の内部に目が向かない気がするのだ。

そういえば、ルール通りのゲームなんて、これまで一度しかしたことがない。
相手は英語クラスで知り合った屈強なドミニカ人、ファン・パブロであった。
接戦の末に負けた。
しかし今やったら勝てそうな気がする。
なんせあの時は、お互いにサーブが入りさえすればほぼポイントが取れたという、最低レベルな試合だったからな…。

まぁ、そんな感じで時間を作ってはソロテニスを堪能していた俺だったが、
最近になって、2本あったラケットのガットが両方とも切れてしまった。

ガットが切れるとソロテニスができない。これはマズい。
そしてテニスのガットはギターの弦とは違い、基本的に店に持って行ってマシンで張ってもらうしかない。
しょうがないので、テニスショップを探してちょっと遠いドライブをして来た。

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はい、行ってきたぜ人生初のテニスショップ。

小さい店だったが店員さんの愛想もよく、素人丸出しの相談にも乗ってくれて感じが良かった。
客もいなくてヒマだったのか、2本分のガットも30分ぐらいですぐに張ってくれた。
待ち時間は店内を歩行していた看板犬と静かに対話しているうちにすぐ過ぎたのも良かった。

ガット代と工賃合わせて53ドル。まぁこんなもんか。
ネット通販全盛のこの時代、わざわざ店に行かないと出来ないテニスのガット張りというのもちょっと面白い体験だ。

さぁ、張り直したからには、さっそく打ってみたいよな。
そそくさとホームコートに戻って来たぜ。

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ところで、テニスのガットにはテンション(張りの強さ)という数値があって、好みによって色々変えるものらしい。
素人の俺としてはもちろん「わかりません!」と力強く宣言し、店の兄ちゃんオススメのテンションにしてもらった。
しかも同じラケットが2本なので、この際だからとそれぞれ違うテンションで張ってもらう。

黒いガットが58ポンド、オレンジのほうが52ポンド。
同じブランドのガットでも色だけ違うのは、そっちのほうが見分けやすいよという兄ちゃんのアイデアだ。
その兄ちゃんいわく、

「テンションの緩いオレンジはパワーが出る!張りの強い黒はコントロール重視だよ!」

とのこと。
あれ?テンションが緩いとパワーで、硬いとコントロール?
なんとなく逆っぽくないか?

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ともかく、実験。
今日はあんまり時間がなかったので、てっとり早く二刀流でバンバン打つ。
日ごろから研究がてら左右の腕で交互に打ったりしているので別にこれでいいのだ。

結果は、正直、よくわからん。
どっちかと言えば、58ポンドの硬くて黒いほうが打った時の感触がいいかな?というぐらい。
サーブもストロークも、黒いほうがいい音でヒューンと飛んでいく気がする。
黒はコントロール重視じゃなかったのか…?

まぁ、そもそもソロテニスプレイヤーなので、パワーとかコントロールとか、わりとどうでもいいことに気がついた。
とにかく新品ガットにしたおかげで気分だけはいい。
そこらへんはギターに似ている。

今後、ソロテニス界の第一人者として君臨し続けるのか、
誰かと対戦して普通の一般テニスプレイヤーになってしまうのか、行く末は知らない。

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そんな世紀末ヒャッハーみたいなホイールどこに売ってるんだよ!!