稲穂峠の実力

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ほなちょっと、一輪車で宇宙行ってくるわ。

そんな時代はそこまで来ているのか!?という近未来のユニサイクルライフを鋭く描写。
ウネウネ三脚の脚も写ってるけど。

そういった風味の道の駅、余市を早朝出発。
早朝じゃないとこんな写真撮れん。

余市を出てしばらく進めば、もう次の町、仁木町だ。
ここはさすがにフルーツの町。
朝っぱらからサクランボに農薬を振りかけまくる作業に余念がない。
観光農園てのも人知れない苦労が多くて大変そうだ。
あのマッハGoGoGoに出てきそうな噴霧マシン(スプレーヤーというらしい。まんまや)に、一度乗ってみたい。

そしてついに、本日のメインイベント、稲穂峠の入口が出現。
峠に入っていきなり無くなる歩道はまだいいとして、この路肩の具合は何?
路肩終了?これはキツそうだ!

そう思ったのも束の間、途中からは最近のものらしい舗装にかわり、
安心の幅広路側帯をひたすら登ることが可能に。あーよかった。
ここ、頂上まで何合目って表示があってね。なかなか本格的。
気温も上昇しはじめ、いい感じに厳しい峠日和ですわ。
この旅が始まって以来の、キツイ峠ランキング暫定1位を堂々獲得。

1時間ほどかけて頂上に来るとそこはトンネルで、これがまた怖い。
激細な路側帯を、クルマと身を擦り合わせるように、壁にへばりつくようにして進むしかない。しかも長い!
こんな時にはユニのテールランプを点滅させておくと、ちょびっとだけ頼もしいぜ。

ようやく登り終えたので下りは一気に!と思ったら、そうもいかない。
峠にはよくあることだが、頂上のトンネルの途中で町が変わり、
道路の維持を担当する役所も変わったのである。
登ってきた綺麗な舗装とは違い、細く荒れた路肩には、冬の滑り止めの砂がまだ多く浮いている。
ここで豪快ユニサイクリングはちょい厳しい。クルマの迷惑にもなる。
結局、下りも大部分が歩きに。
パーキングで休憩中、哀川翔によく似たガテン系の兄ちゃんに、なぜか熱烈に応援されたりした。
わざわざトラックから身を乗り出して手を振らなくても。

まあ何はともあれ、難所の稲穂峠は越えたわけだ。
時間はかかったが、後はもう楽勝であろう。と思ったら、やっぱりそうはいかない。
そこから次の町、倶知安(くっちゃん)に至るためには、
さらにもうひとつ、その名も倶知安峠を越えねばならないのだ。

稲穂峠ほどではないが、こちらもなかなかオツなものだ。
動きの悪い脚に、峠の連発はさすがに効く。
どちらの峠も以前何度かバイクで走っているはずだが、まるで印象に残っていない。
エンジンって、ガソリンって凄いなぁと茫然と感心する。

もういい加減で登りに飽き疲れたところで、やっと倶知安峠制覇。
まずは倶知安町の看板がお出迎え。
…おや、イモがスキーしてるんだが?

しかし、苦労してこのあたりまで来ると、
視線はイモスキーではなく、やはりそれに釘付けとなるであろう。

北海道の名峰、羊蹄山だ。