超・回風

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書けた…。

自分で書いときながら、
こんなTシャツ見たことないわ…マジで。

おっちゃんは、どうやらこの『回風』にも満足してくれたらしい。

なんとか彼の期待に応えることができたようで、
俺はもう、ホントに胸をなでおろした。

無茶なリクエストと法外に使ったインク代分の追加料金を払う、
とおっちゃんは言ってくれるが、
事実、これまでの旅で、
今回以上のいい勉強はなかった。
むしろ俺が感謝するぐらいで、追加料金なんか取れないよ。

だがこのおっちゃん、
その代わりと言うか、
なぜかウィダーインゼリーと、
なぜか高そうな梅酒を買ってきて俺に渡してくれた。

そんなわけで俺は今、
雨の高松のアーケード街で、
梅酒をチビチビやりながらこれを書いている。
人通りもだいぶ減ったな…。

おっちゃんは、次に俺が高松に来たら必ず店に来るように言いつつ、

「その時はメシを大盛りで1週間食わせてやるから、
代わりにTシャツを10枚追加注文するぞ!」

と、あながち冗談とは思えない顔をして言い放った。

いやぁ、豪快な人だった。
あのTシャツ、
あんだけ濃く書いたら今晩置いといたぐらいじゃたぶん乾かんだろうなぁ。
あれを着て、あのおっちゃんが毎日料理するのか…。

すっかり夜も更けたね。
雨が今、ひときわ強くなった。
今夜はここから動けまい。

不思議だ…。

昨夜和歌山であんなに落ち込んでたのに、
今日は3枚も売れるなんてな。

あぁ…四国かぁ…。