予測とその限界
バハマに甚大な被害を及ぼした、ハリケーン・ドリアン。
その向こうにあるフロリダ半島はと言えば、ドリアンがノロノロとやって来た頃にはすでに相当弱体化しており、ほとんど雨も風も吹かないうちにどこかへ行ってしまった。
デカいのが来る来ると言っておいて実際これほどインパクトの無かったハリケーンも初めてであり、毎回逃げることで有名なウチも今回ばかりは逃げなくて正解だった。
しかし、今回はとにかくバハマが悲惨だ。
最強レベルのカテゴリー5に発達したところで小さな島を直撃され、しかも24時間以上そこで停滞するという異常事態。
今になってもまだ被害の全体像が明らかになっていない状態である。
コース次第ではフロリダのどこかが同じ目に遭っていてもおかしくなかった。
わずかな条件の差で規模や行き先が変わるハリケーンの怖ろしさを再認識する。
バハマに長時間停滞していたのでフロリダ民は待ちぼうけを食った状態であった。
これはドリアンがやっと動き出した時のニュース画像。
キャスター「ついに動き出しました!時速1マイル(1.6キロ)です。(苦笑)」
我が家では、俺がヒマな時に壁に穴を開けたりして前もって準備していたハリケーンファブリックという特殊な布を初展開。
二階に付けていないのは、ハリケーンよりも設置作業のほうが危険と判断したからだ。怖いだろ普通。
雨戸と言うものが無いアメリカでハリケーン対策と言えば、木や金属の板を窓に張り付ける方法が主流だ。
しかし重いし設置と撤収が大変だし使わない時は場所を取るしで、色々調べた結果、この特殊な布に行きついた。
これなら壁にドリルで穴を開けてボルトを埋め込むという下準備をしておけば布自体の着脱は簡単だし、平時は段ボール1箱に収納できる。
せっかく付けたからにはそれなりの風雨で効果を試したかったが、そういえば風吹いてる?テニスできるかも?ぐらいにしか天気が荒れなかったので性能は良くわからなかった。
でもまあ、何もしないよりはいいだろう。
ちなみに今回、周囲でハリケーンに備えて家屋に何か対策していた家はウチ以外で皆無だった。
この街の人々は30年以上ハリケーンの大被害には遭遇していないので、基本的に呑気なのである。
しかし災害の怖ろしさを良く知る日本人としては当然、できる限りの準備はする。
停電に備えてRYOBIと書いてライオービの発電機も買っておいたが、これも今回は出番が無かった。
アメリカでは発電機を持っている家はそこそこあって、何に使うのかと言えば、デカい冷蔵庫に入っている大量の食糧を腐らせないためだったりする。
そこかよ!
中を見ると80ccの4ストエンジンが付いている。
そしておお、キャブレター!こんなの久しぶりに見た。
エンジンのメーカーはパッと見わからなかったが、キャブはミクニだった気がする。
バイクから離れて久しい俺としては、単気筒エンジンやキャブレターを見るだけでも心が熱いのだった。
全然関係ないけど、ついに必殺のサーブを編み出したので発表しておく。
ほなまた。