失敗しないと生きていけない

何が苦手って、ドライブスルーである。

離れた位置にある質の悪いスピーカーから出てくる聞き取りにくい英語。これはダメだ。
英語での電話も十分嫌だがドライブスルーもまたなかなかの鬼門なのである。
でもねえ、コロナだしねえ、オミクロンだし。
まずもって外食になど連れて行かない子どもが珍しくマクドナルドに行きたいと言うし。
だから、行ってきたよ。ドライブスルー。マクド。

子どもはハンバーガーとポテトが食べたいと主張。彼はまだマクドには色んなメニューがあることを知らない。
まあハンバーガーとポテトぐらい、たまには買ってあげよう。
で、マイクに向かってハンバーガー1つ、ビッグマック1つ、そしてポテトを1つと頼む。
が、通じない。最後の1つが通じないのだ。
そうだ、アメリカでフライドポテトはポテトとは言わないのだ。
なんだっけ、そう、フレンチフライだ。

フレンチフライ1つ。

あれ、でも通じない。マイクの向こうで相手の兄ちゃん(仮名・マイク)も困惑しているぞ。
どうすればいいんだ、目の前のディスプレイに映るメニューを凝視する俺。
おおこれだ、Fries。フライズだよ。シンプルにフライズでいいんだよ。
これなら兄ちゃん(マイク)もわかってくれて、すんなり昼飯をゲットだ。

アメリカのマクドナルドでポテトはフライズ。覚えておきましょう。

しかし冷静に考えると、フレンチフライならまだしも、マイクに向かってポテト連呼はないわ。
さっきまで車内で息子とポテトポテトと言っていたのでついそのまま発言してしまったのだ。
一体何年アメリカにいるのかと。

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でもいいんだ。
失敗なくして得られるものはない、という大事なことを子どもに教えることができた。
彼もまた保育園で英語に苦労しているからな。

ちなみにアメリカのマクドは美味しくないと俺は思う。
ハンバーガーもポテトも全然ダメだ。ポテトなんか自分で適当に揚げたほうがまだ旨い。
味が落ちたのか、俺がもうこういうジャンクフードを受け付けなくなったのかはわからないが。

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今年の元日はいつになく豪華なお節料理を食べることができた。

近所に住む日本人の知人が料理好きで、近郊の日本人世帯のためにまとめてお節料理を作ってくれたのである。
ありがたいことだ。アメリカでこんな立派なおせちを食べることがあるとは思わなかった。
やはり人間、どこに住んでも慣れ親しんだ習慣を再現しようとするものである。
しかし作った技術はもちろんのこと、よくフロリダでここまで食材を集められたものだ。
全然関係ないけど手前のお椀に入った餅の表面がグリコっぽい。

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アメリカの白バイ。
冬でも当たり前のように半袖。
当たり前のようにウィンカーを出さずに曲がっていった。
そりゃ他のクルマが律儀にウィンカーを出すハズもない。

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息子の書き初め。
解読するに、日本カー・オブ・ザ・イヤー2022を表現しているとみて間違いない。