雨の夜は極めて感覚的に乗る

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旭川にライブを聴きに行ってきた。

そのライブに数少ない音楽仲間のうちの一人であるベーシストの木村くんが出るというので、
ほほーどんなもんやろーと思ってノコノコ出向いたわけだ。

ちなみに、ライブというものに行ったのはこれが初めてであり、
そもそもコンサートとかそういうものに行ったこともない。
んー、じゃあ何なら行ったことがあるというのか…と考えてみたら、
そういえば幼い頃、理由はまったく忘れたが、
野外プロレスを観に行ったことがあるような気がする。

さて、そのライブハウスは旭川の中心から脳内地図的に7ミリぐらい外れたところの地下にあり、
そこは一辺がせいぜい15メートル程度の小さな薄暗い空間であった。
『おぉ、なんか不良っぽいな!』なんて思いつつ周囲を見渡してみたら、
20人ぐらいの観客は大体10代から20代前半といった感じで、
みんなまとめてあからさまに学校教育中な人々であった。

そのうちライブが始まり、
デカい音が満ち渡り、音圧がビリビリと身体に当たり、
歌ってるヤツの歌詞は大体何を言ってるかわからない。

2時間でバンドが4組。
それぞれ違う雰囲気のバンドであったが、楽しそうなのは楽しそうだった。
俺には音がデカすぎて、途中でアタマが痛くなってきたが、一応最後まで聴いた。

最初のバンドは木村くんが率いる即席っぽい3人組バンドで、
ほへーと言う感じだった。
次のバンドはヤケにテンションの高い陽気な連中で、
腹の調子が悪いギターは途中から脱ぎ出し、ボーカルの女の子はいいお母さんになりそうだった。
3番目はドラムがインフルエンザで欠席し、
端っこにいた黒髪が艶やかなメガネのギターは、
曲の合間も一言も喋らず性別も不明なエキゾチックピープルだった。
トリを務めたのはメンバーが全員高3というバンドで、
受験のせいか知らんが、今日が最後のライブだと言い、何語だかわからない歌詞を熱く絶叫していた。

俺がこいつらぐらいの時は、
グラウンドを走り回って本を読んで家でスーパーファミコンをしてよく眠っていた。

今気がついたが、
爪が伸びるのは意外と早い。