7月5日 食いまくろう 白帯

また少し身体を冷やしたのだろうか。
有名人の追っかけ連中が乗ったバスが横転するのを目撃するという謎の夢を見た。
それまでは普通に楽しいツーリングのような光景だったので、その突然のアクシデントには驚いたよ。
キューバに来て以来、本当になんでこんな異様な夢ばかり見るのだろう。
もしかして、俺の深層では今何か大変な改造が行われている!とか?
 
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まぁ深層がどうあれ、表面上はとてもヒマだ。
これといって目的がないというのはなんとも張り合いがない。
とりあえずハバナ徘徊2日目でもやるかな。
毎日言ってるけど今日も暑いー。
 
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カサを出てすぐの屋台で、いきなり素晴らしいものを見つけてしまった。
パン・コン・ビステクという、まさにステーキみたいなブ厚い肉を挟んだパン。
おいおい肉が溢れてるよ!!
 
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コップ入りのリフレスコを頼んでしまったが、ここでは缶のコーラも買えそうだ。
まさか、カサのすぐ近くにペソクワーノ払いのこんないい店があったなんてな。
まさに灯台もと暗し。また来るに違いない。
 
ところで、ハバナでの数少ない用事の1つは、イアンの店探しであった。
だが今日もそれらしいバーはみつからない。
昨日サンドラに名刺の住所と地図を照らし合わせてもらい、ここだろうという場所に行ってみたら、
そこはただの高層アパートであった。
間違っても写真のようなシブいバーではない。
 
ここにきて俺にもようやくわかってきた。
ひょっとして、名刺の住所と写真のバーの間にはなんの関係もないのではないか。
イアンがやっているのはバーではなくアパートの貸し部屋か何かで、
名刺に載っている夜景はいわゆる『*写真はイメージです。』というヤツなのではあるまいか。
そう考えると色々と納得できる。
うん、きっとそうだ。
 
そのアパートは何やら引っ越し作業中らしく玄関とエレベーターをガテンな人々が激しく行き来している。
これでは中に入る気も失せるので、イアン宅訪問はまた今度気が向いたらにしよう。
はぁ。貴重な数少ない用事の1つがアッサリとツマラン方向で解消してしまった…。
しょうがない、旧市街にでも足を伸ばしてみるか。
 
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お、道の向こうではフリーマーケットらしきイベントが催されているな。
ちょっと見てみたいけど道を渡るのが面倒だ。
土産を買うにはまだ少し早いし、また今度にしよう。
 
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歩いている途中。
実はちょっと道に迷っているのは秘密だ。
俺にしてみればもはや普通の光景だが、あらためて見るとハバナはやはり旧車ばかりである。
この写真でもモノクロにすれば違和感なく60年代ぐらいの雰囲気になりそうだぞ。
よしちょっとやってみよう。
 
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あぁ、なるほどな…。
60年代というよりは昔の映画のようになってしまった。
 
こうやって写真だけを見ると、人はキューバにノスタルジー的なものを感じるかもしれない。
でも実際にキューバにいれば、懐かしいというよりはこれが当たり前になってしまうものだ。
記憶よりも今感じていることのほうが重視される。
もし自分が何かの拍子にスマホの無い10年前やネットの無い20年前にタイムスリップしたとしても、
2日ぐらい戸惑ったあげくに普通に生活していることだろう。
 
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旧市街へ向けてさらに歩く。
ローラーブレードの兄ちゃんをモデルにしつつ、
小さな店でハンバーガーが出来上がるのを3分待ちながら、
 
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革命的に甘いエクレアを食う。
 
今日は食いまくりの予感だ。
なんといっても残り5日で700ペソクワーノを全滅させねばならない。
ちなみにこのハンバーガーとエクレアとジュースを合わせても20ペソぐらいだ。
いかに道のりが険しいかがわかってもらえただろうか。
 
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ここはセントロ・ハバナ地区。
もうじき旧市街、ビエハ地区に着きそうなだけに、新市街に比べて家並みがなんだかボロい。
そしてこのあたりではカサ・パルティクラルがいくらでも見つかる。
カサはやはり新市街よりも旧市街寄りにたくさんあるんだな。
俺も明日にはこっち側に引越すとしようか。
 
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セントロ・ハバナを抜けて、ようやく旧市街へ。
ひさしぶりだなここ。
前に来た時は深夜で何が何だかサッパリわからなかったが、それでもこの光景は覚えている。
このまままっすぐ行けばカピトリオだ。
 
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はい、カピトリオ。旧国会議事堂。
アメリカの国会議事堂をモデルに作られたらしいよ。
キューバ初日、この建物で野宿しようとして女の子に叱られたよなぁ。
 
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ここはタクシーを下ろされたところ。
パルケインディアって言うんだな。知らなかった。
 
あの夜は眠くて疲れて緊張して身構えて歩いたこの街も、昼に来ると人がいっぱいで観光客だらけ。
印象はかなり違う。
それでもアジア人はあいかわらず見ないなと思っていたら、日本人らしき女の子を発見してしまった。
日本人だとすぐにわかる。
人がいっぱいの通りの真ん中で携帯をボーッと眺めているというユルさ。
つまり俺と一緒だ!気を付けてねー。
 
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これはカフェ?なかなか繁盛してるな。
名前の由来は知りません。
 
うーむ、落ち着いて歩くと旧市街はさほど広くもないな。
これは予定を繰り上げて中華街にでも行ってみないと間がもたない!