7月7日 もはやユニサイクルとは何の関係もないよ

  
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やることないけど今日も街に出撃。
いや、やることはあるんだった。
ペソクワーノでひたすら買い食い。それが今の俺の存在意義だ!
 
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これは珍しい。コロッケ挟みパン?
たゆまぬ開拓精神の成果である。
 
そんなことより俺の次に並んでいた前方の彼女、とても背が高く細くカッコイイ。
なんとなく『黒カマキリ』というコトバが思い浮かんでしまうぐらいのシャープさ。
そんな彼女が俺の後ろに並んで同じくコロッケ挟みパンを買おうというのだ。
この人生の不思議さといったら!
 
しかしまぁ。
事情があるとは言え、俺ぐらい執念深くハバナ中の屋台を物色している観光客もちょっと珍しいんだろうな。
  
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今日はいつもとちょっと違う界隈に来てみた。
この立派な建物は何かと言うと、実はハバナの鉄道中央駅だ。
 
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中はこんな感じ。
かなり大きな駅でホームも複数あるのだが、肝心の列車はそんなにたくさんいるわけでもなく。
 
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これといっておもしろい列車がいるわけでもなく。
 
特に鉄道好きでもない俺がムリヤリ駅を訪問したりすると大体こういう感想になるという見本である。
興味がある人は俺がテキトーな解説をするよりも、
写真から勝手に何かスゴイコトを読み取ってくれたりするだろうからそれでいいのだ。
 
あ、そうそう。駅には公衆トイレがある。
これはハバナ観光における有力な情報だ。いやマジで。
 
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列車は少ないみたいなのにそれでも客はたくさんいるようだ。
 
ガイドブックによるとキューバの鉄道は時間や便数も適当で使いにくいとのことだが、
この駅の様子を見る限りでは思ったよりはマトモそうである。
俺なんか時間に余裕はあるんだからあの長距離バスよりは鉄道のほうが快適な移動ができたかもな。
まぁ、未知数なので特にオススメはしない。
 
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今日もハバナの運河は一枚の絵のように煙など吐いている。
 
それにしたって、暑い。
 
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暑いとくればビールとピザ!と思って昨日もやって来たデカピザの店を再訪してみたが、
なんと本日はピザを売っていない模様だ。
なんで!?売り切れ!?
仕方なくビールとジュースだけ頼むが、こんな小物ばかりじゃペソクワーノが減らないぜ。
 
俺が酒豪でビールを昼間っからバンバン飲める体質だったらよかったのに、と人生で初めて考えた。
もしそうならここ数日ずっとハッピーじゃない?
 
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あっ、と思ったらもう雨が降り出すのがキューバ。
観光客の皆さまも一斉に軒下に避難。
すぐ止むかなぁ。
もし止まなくても、雨を理由にして部屋に帰るだけだけど。
 
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それにしても、ハバナ探索はもう飽きたを通り越して慣れたな。順応した。
あちこちで買い食いしながら歩くのがさほど苦痛でもない。
でもまだ本日50ペソぐらいだ。ペースが全然甘い。
がんばれ俺。
 
雨もどうやら上がったか。
相当歩いたつもりだがまだ部屋を出て2時間半ぐらいしかたっていない。
ビエハ地区はそろそろ観光案内できそうなぐらいなんだが。
 
ところでちょっと面白い話を思い出した。
普段はそうでもないんだが、酔っている時や疲れている時などに、スペイン語が日本語に聞こえる時がある。
たとえば、バスで疲れてフラフラでハバナに戻ってきた日、前を歩く二人の老人の会話の一部がこう聞こえた。
 
「え…最高速だろ?」
 
昨日はモヒートを飲んで帰っていたら、前のおっちゃんたちの会話の最後が、
 
「日本力士。」
 
そう聞こえた。なぜか笑ってしまう。
あれ、今はそう疲れていないはずだが、前の人の会話が、
 
「貧乏ですか?」
 
としか聞こえなかった。これはまあまあ。
笑うといえば、さっき広場で馬車ならぬヤギ車に乗ったおじさんを見た。
いくら馬車が普通のキューバでもヤギ車はちょっとなぁ。
あれはさすがに驚いたが、おたがい辛くないんだろうか。
 
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おおっ、昨日オビスポ通りで目撃した人さらい風のハデルックお姉さんが、
今日はビエハ広場で活動しているのを発見してしまった。
また子どもたちを集めて何やら歌い踊っているな。
あの子どもたちの輪にシレッと俺が入って行ったらどうなるんだろう。入らないけど。
いや、本当はそれぐらいしないと、新しく際どい世界の扉は開いてくれないのかもしれない。
 
今になって初めて気づいたこと。
ハバナは他の街に比べて圧倒的に、革命とか勝利とかいう社会主義的なスローガンを書いた看板を見ない。
 
観光客に配慮しているのか、それとも現在のハバナがそういう空気なのか。
この街にいる限り、ここが社会主義国だという特殊な感じはほとんどしない。
ハバナは過去のスペイン等々列強各国が残した遺産で食いつないでいるただの観光の街のように見える。
 
そしてそんな観光地を歩くと、あいかわらずチーノだとかアミーゴだとか、
これはハバナ特有の「ハマキ!」とか言って近づいてくる怪しいやつらがチラホラいる。
でもさっきすれ違ったおじさんみたいに、笑顔で挨拶だけしてくれる人なんかもたまーにはいたりして。
こういうのが嬉しいんだ。
ここには日本人はほとんどいないし、日本語を聞くこともない。
すっかり飽きたとはいえ、こういう環境はレアではある。
この際だからできるだけいろんな経験をしときたいもんだな。