素人史上最強の塗膜 ひかりのどけき
さて、仕上げますかー。
前回の、ウレタンクリアーを吹いた直後の状態。
鋳物みたいなシボ加工が素敵。
これはこれでいいんだが…。
そこから1000番、2000番のペーパーをかけた状態。
ちょっとはなめらかになった。
そしてトドメに、コンパウンドで磨く!
さーて、どれぐらい光るかな?
ゴシゴシ。
しばらく磨いても、大して何もかわらない。
梨地っぽい塗装面がちょこっと平らになるぐらいかな。
やはり下地処理がキチンとしてないと、最後にコンパウンドをかけてもダメなんだろうか。
あんまりこするとクリアーが剥げないかと心配しつつ、
よし、もうちょっとグイグイとやってみよう。
グイグイ。
1時間後。
お、おぉ…。
ちょっと光ってきた。
これは…。
グイグイグイグイ。
3時間後。
経過はいいんだけど、しんどいなぁ。
下地処理が完璧ではなかったのと、コンパウンドがいきなり極細の鏡面仕上げ用ってのも問題があったようだ。
うむ、勉強になるわ。
ネットなどを事前によく調べれば、効率のいい塗装法・磨き法などはいくらでもわかるだろう。
でも性格的に、まずはやってみないと気がすまない。
やってみてあえて失敗し、五感を通して経験する。どうもこれが俺のやり方らしい。
脳内で全てが完結する数学者や理論物理学者にはなれそうもない。
あと金のかかる趣味もムリだ。たくさん失敗するから。
うーん、散々磨いたな。それはもう親の仇レベルで。
キリのない作業だが、コンパウンドがなくなったのでいい加減この辺でやめておこう。
まさかコンパウンドのチューブを1本使い切るハメになるとは夢にも思わなかった。
光った!
鏡面…というにはちょこっと残念な感じでも、ツヤは充分。
新品の状態そのものとはいかないが、近い感じはある。
ほれぼれするぜ!
よしよし、時間と手間をかけたぶん、結果はついてきたな。
外観にあまり関係のない内側とか裏側はいまだに梨地なんだが、
磨けば磨くほど塗膜は薄く弱くなると思うので、これはこれでよかろう。
強度については実用してみないとわからないが、あれだけ塗ったんだからそうヤワなもんではあるまい。
今回はこれで満足だ。
次は、もっとうまくやれる。
-- 完 --
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