ポスト・ポスティング・パラダイス
金環日食には、自分でも不思議なほど関心がない。
というわけで。
ポスティングバイトもこれで終わりだ。
1月から5ヶ月間、神戸・大阪で住宅耐震診断のチラシを、おそらく15万枚ぐらいは撒いた気がする。
元々は1、2ヶ月ぐらいの短期バイトのつもりだったんだが、
なんだかおもしろかったのでつい続けてしまった。
だが関西も暑くなってきたし、数年ぶりに花粉症の症状も出だしたからな。
そろそろやめどきだ。
せっかく北海道に家があるのにわざわざ暑いうえに花粉も飛び交う修行地帯にいる必要もなかろう。
それにしても、近年稀に見る有意義なバイトだった。
神戸や大阪をやたらと広範囲に歩き回ったおかげで、本当にあらゆることを発見できた。
街並みの微妙な違い、そこに住む人々の当たり前な生活。
自分が育ってきた関西という土地を改めて認識しなおすいい機会になったと思う。
このバイトはまた、好きなバイクで好きなだけ走り続けられるというのも良かった。
当初は重いチラシをサンバーで運搬するところから始まって、
とりあえずバイクってことで安さで選んだまさかのスズキ・バーディー50、
買ったはいいがついにバイトで使わなかったTLM220(だがまだある)、
心と身体で感じた通勤快速・アドレスV100、
そして80年代バブル絶頂期より甦った、黄金のカブ90カスタム。
番外編のCL50、ちょっと乗ってみたかっただけ。
ポスティング最強マシンとは何か!?
というのをひたむきに追求するという名目のただのヤフオク道楽だったわけであるが、
さすがというべきであろう。
カブを導入してからは、もう完全に乗るマシンが固定されてしまった。
バーディーは冬なのに熱ダレしたし、アドレスはサイドスタンドが根元から曲がった。
だがカブはこのバイトで5000キロ乗って、まったく何のトラブルも発生していない。
ハードな配達業務にとって、カブの使い勝手たるやまったく申し分のないものだった。
やはりカブはいい道具だ。
しかし、バーディ50やアドレスV100もまたそれぞれに楽しめた。
気になるバイクにどんどん手を出して遊べたのも今回のバイトの貴重な収穫だったと言える。
実際に手に入れてみないとわからないことは、いくらでもある。
あぁ、ネットで適当に調べてその場で電話してあっさり決まったというインスタントなバイトにしては、
あまりにも楽しめてお得なお仕事であった。
ちなみに最初の画像のような左右に家が整然と並ぶエリアは俺用語で『パラダイス』。
これを探し当てた時のテンションとペースの上昇具合は、えもいわれぬものがあったよ。
さて、次は何しよっかなー。