冷静に考えると金と時間のムダだったとも言えるがまあいいじゃないか
まず、昨日の話なんだが。
恒例の雪囲いも作ったし、
今年はバイクで帰省しようと思ったんだよ。
明日から急に寒くなる予報だっだので、バイクで帰るなら今日がラストチャンスかなと。
風は強いが道は乾いてるし、今夜のフェリーには間に合うだろう。
あ。一足遅かったわ。
横に振られるぐらいの強風を受けながら走っていたら、ついに雪まで降ってきやがった。
出る前の気温は4度ぐらいはあったのに、今やマイナス2度。
うーーむ。
80キロ走って滝川という街までは来たが、もうこれ以上はムリだな。
このまま進んでもまずフェリーには間に合うまい。
雪道をバイクで走るのは好きなほうだと思うけど、クルマの多い幹線道路を走るのは大嫌いでね。
ひたすら怖いだけだ。
さて、この調子じゃ進むことも引き返すことも難しい。
どうしよかったなーと考えたところ。
おお、そういえば、滝川にはJRの駅があったな。
滝川駅。
ちょうどいいところに大きな駅があってくれたものだ。
北海道は、なんとなく走っていてそうそう都合よく線路があったりはしない大地なので、これはラッキー。
駐車場の隅にバイクを置かせてもらって汽車で引き返すとしよう。
明日クルマで取りに来ればいいわけだ。
滝川、旭川経由の汽車に乗って、おめおめと家まで戻ってまいりました。
5時間前は普通の道だったのに、もうこんな状態か。
ほんと、一日というかほんの半日ばかりタイミングを見誤ったようだ。
ちなみにこの日のフェリーは暴風雪のため欠航だったそうな。
あのまま進まなくてよかったなぁ。
家に何も食べるモノがないので、雪道の練習がてら、クルマでコンビニまで。
もうすっかり雪道になってしまった。
しかしここで、おそるべきことに、クルマの調子が悪い。
水温が上がるとアイドリングでエンジンが止まってしまうのだ。
前からたまにあった症状だが、今回のは特にひどい。
このクルマでバイクを取りに行くのはちょっとイヤな予感がするので、明日修理工場に持っていってみよう。
で、翌日。
朝から修理工場に持っていくと、大方の予想どおりに預かり修理になってしまった。
そうなると、帰省が遅れるのはしょうがないとしても、滝川駅前に置いたままのバイクが気になる。
どうしたもんかと考えて、ふと、軽トラをレンタルすることを思いついた。
すぐレンタカー会社に電話してみたところ、今日の貸し出しは可能とのこと。
よし、それじゃまた汽車に乗ってレンタカー会社のある旭川駅前まで行くかー。
旭川駅着。
軽トラにバイクを載せるための長い板を、汽車で運んできた。
パッと見ちょっとスノーボーダーっぽくない?
みんな俺に注目していたよ。フフ。
借りたのはダイハツ・ハイゼットトラック。
何年か前にホンダのアクティという軽トラをレンタルしたことがあるので、
今度はダイハツに乗ってみたかったのだ。
ハイゼットは今年9月に新型が出たばかりだからコイツは旧型になってしまうが、
それでも平成元年産スズキ・キャリィに乗る俺から見れば充分に新しい。
旭川から2時間走って滝川駅に到着。
クロスカブは案の定、雪に埋もれておった。
今日中に取りに来ないと除雪車に巻き込まれてた可能性も否定できんなぁ。
無事でよかったぜ。
持って来た長板と荷締めベルトでポンと載せる。
トヨタレンタリース旭川!!(深い意味はない)
さ、帰ろ。
最近の軽トラは運転席が広くていいね。
ギアもサクサク入るし、パワーはあるし。
同じ軽トラとは言え、平成元年産キャリィ550ccキャブレター車とは何もかもが違う乗り味だ。
でも雪道でパワステってのは慣れるまで違和感があって怖かったよ。
そういえば、この時期の名物、路肩に突っ込んでいるクルマを今日もやはり目撃。
冬の風物詩である。
バイクを積んで帰り道。
このような裏道の圧雪路面はむしろ走りやすい。
後ろにバイクを積んでるせいかグリップも良く、スタッドレスタイヤまかせでなんにも気にせず快適走行できる。
だが、自宅でバイクを下ろして旭川に戻る途中がダメだった。
黒くてテカテカの路面。そう、あのヤバいやつだ。
ちょっとした峠の下り道でリアがスリップしたのを皮切りに、もう滑る滑る。
慣れないクルマなのもあってビビって減速しまくり、50キロ以下でゆっくりと進ませていただく。
あまりに滑るので、これホントにスタッドレスタイヤ履いてるのか?とガソスタで確認してしまったぐらいだ。
なんとか無事に駅前のレンタカー事務所まで戻ってこられました。
いやー後半の路面は実に緊張して一気に疲れてしまった。
とはいえ、これでバイクも回収できたし、前から乗ってみたかったハイゼットにも乗れたし、
それなりにいい経験ができたな。
雪道なのに燃費がリッター14kmとなかなか良いのも素晴らしかった。
それじゃ、あとは自分のクルマが直るのをのんびり待つとしましょう。