コモエスタとコモエスタスは微妙に違う等々


英語のついでにスペイン語も学習している俺だが、別にまだ日常会話ができるというほどではない。

英語力の乏しいスパニッシュ系の人と話す時、スペイン語を取り混ぜたチャンポンな会話ができてちょっと役に立っているかなという程度だ。
ほかの外国語と同様、スペイン語も自由自在に操れるようになるには一筋縄ではいかない。
一方で、カタコトで話すぐらいならこれほど簡単な言語もないと思っている。
なぜならスペイン語は、日本人にとってとにかく聞き取りやすく、発音しやすい言語だからだ。

なんせ、ロクに練習していない俺でも時々スパニッシュの人々から「発音が良い」と褒められたりするのだ。
しかし実のところ、カタカナで喋っているだけである。
初めて聞く単語も、意味がわからなくてもカタカタで聞き取り、そのまま適当なスペルでスマホに入力すると大概当たっているのですぐに翻訳できてしまう。

英語だとこうはいかないんだよな。
英語は意味も何も、まず相手が何を発音しているのかわからない、という事態に陥りがちだ。
そしてこちらの発音が悪くて通じないというケースも非常に多い。
これは英語の中に日本語にはない音が多く、その微妙な音の違いを区別しにくいからだと思う。
英語と日本語は、それぐらい発音の仕組みが違う。苦手な人が多いのも当然だろう。
むしろ、なんの関係もないのにやたら音が似ている日本語とスペイン語のほうが不思議だ。

発音についてはそれでいいとして、じゃあ他の部分はどうか。
これはちょっと大変である。
まず、単語にオスとメスがある。男性名詞、女性名詞というヤツだ。
しかしこれは初心者的には間違えたところで大問題にはならないだろうから勝手にヨシとしておく。
慣れてくるとなんとなくわかるし。

次は、文法だ。
スペイン語の文法には少し複雑な部分があり、英語と同じようにはいかない。
でも俺は文法の知識はまだほとんどないわりにはなんとなく通じているっぽいので、これもヨシとする。

最後の問題は、動詞の活用である。
これは、非ッッッ常ーーに、面倒なところだ。
例えば英語なら、speakという単語の活用は、speak,speaks,spoke,spokenぐらいしかないよな。
一方で、スペイン語の「話す」であるhablar(アブラール)という動詞は、なんとまあ50種類以上も変化しやがる。
現在形だけでも、hablo,hablas,habla,hablamos,habláis,hablan...
ある程度の法則性はあるにせよ、これはもう使って覚えるしかない。

スペイン語の動詞がなんでわざわざ複雑に変化するのかというと、それは主語を省いても誰が何をしたのか通じる利便性があるからだ。
英語は主語を省くと何がなんだかわからなくなるからできないが、動詞の活用については覚える量が少なくて済む。第二外国語向きだ。
その点、スペイン語やほかの多くのヨーロッパ系言語は、覚えるのに時間がかかるぶん、一度覚えたら仲間内で話す時にラクができるというシステムだ。内輪的とでも言おうか。

言語的にどっちがいいという問題ではないが、大人になってから学ぶ外国語としては、ルールはできるだけシンプルなほうがありがたいのは確かである。
それなら、暗記すれば済む動詞の活用ぐらいは、遊んでいる間にいつの間にか覚えてしまえばいい。

まぁそんなわけで、個人的な需要から、スペイン語の動詞活用アプリを作ったよ。

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ベタなネーミングは意外とGOOGLE PLAYにこの名前がなかったからだ。
ありがとう。

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これまたベタなダンジョン探索型RPGに、なんの脈絡もなくスペイン語学習効果を絡ませているのがポイント。

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20種類のスペイン語基本動詞の活用形がクイズ形式で出てくるので、ひたすら正解を選んで生き延びるのみ。
この画面の時点で意味不明という人には向かない程度の難易度。

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動詞の活用のほか、ついでに日常スペイン語単語も覚えられるよ。

今回のゲームはプログラミングはもちろん、キャラクター、音楽、デザイン等もすべて自分で作った。
やたら時間はかかったが、そこそこ楽しかったな。
スペイン語に興味がない人には本当に無価値なゲームなので特にオススメはしないが、ニッチな需要がある人はどうぞ。


androidスマートフォン、タブレット専用アプリ
『SPANISH QUEST』


スペイン語って、世界の使用者数ランキングでは3位か4位ぐらいらしい。(統計によって異なる)
世界的にはドイツ語やフランス語、イタリア語なんかよりよっぽど多いメジャー言語なんだよな。
スペイン本国というよりはほとんど中南米勢のおかげなんだけど。
日本人には馴染みが薄い言語だとは思う。
俺もキューバに行くまではコモエスタ赤坂しか知らなかったからな。
しかし、とにかく聞き取りと発音だけは日本人なら誰でもできることは俺がそれとなく保証する、日本語と親和性の高い言語でもあるのだ。

まぁそんな日本語も使用者数ランキングは9位ぐらいなので、意外と世界シェアが高いほうの言語なのだった。
人口は減るかもしれないが、これからも大事に使っていきましょうよ。

ほなまた。