金と時間の使い道

前にもちょっと書いたような気がするが。

うちのアパートに停まってる古いカローラワゴンは、ナンバープレート（英語じゃタグとしか言わない）の番号が

85 ZENKI

なんだよ。

俺はクルマには全然詳しくないけどハチロクぐらいは知っているので、わざわざナンバーに「ハチゴー前期」なんて付けるヤツは結構なクルマ好きなんだろうなとは思っていた。

でもこのカローラワゴンは85じゃないよな？たぶん？というのがあって気になっていたところ、ちょうどオーナーにでくわしたので聞いてみた。

そのプエルトリコ人の気さくなおじさんいわく、

「実はこのナンバーは、ガレージに置いてある別のクルマのものなんだよ」

と言うことで、今度ガレージ見せてねーとかなんとか言っておいたのだが、先日その時が来た。

おお、ある。

これはAE86？85じゃないんじゃない？と思ったがよく知らないのでツッコむのは控える。

23年前に手に入れたもので、今はコツコツとレストアを楽しんでいるらしい。

面白いのは、パーツの入手経路が主に日本のヤフオクからであるらしく、ヤフオクを英語に翻訳しては日がな一日86用のパーツを探しているそうだ。

もうじきヤフオクでみつけた中古のアルミホイールが届くんだと嬉しそうに写真を見せてくれたが、メーカーの名前がどう見ても中国か韓国っぽい感じだったんだよな。

本人が日本製だと信じてたら可哀想だと思って遠回しに教えておいた。

それにしても、ホイールなんて重くてかさばるモノを日本からアメリカまで送ったら送料がとんでもないことになるだろうと思って聞いてみたら、なんと日本円で約６万円だって。ええ、本体より高い！

送料だけでそんなに出すぐらいならアメリカ国内で探せばいいのにと言うと、それだともっと高くなるんだそうだ。

うーん、旧車レストアの道はなかなか険しいな。

人当たりの良いアミットとキャシーがSNSでテニスグループを結成して周囲を勧誘しまくった結果、今や一度に５、６人ぐらいでテニスすることもしばしばという状態になってしまった。

社交スキルの高い人間というのは本当に侮れない。

このグループの楽しいところは夫婦をのぞいて国籍が一切かぶらないことで、今のところインド、コスタリカ、プエルトリコ、ベネズエラ、ベトナム、ロシア、そして日本人などがいる。

日本にいればギョッとするぐらいの異質な品揃えではあるが、こっちでは普通なので違和感は特にない。

なおこのグループは平均年齢が高めのため、俺はひそかに「お達者クラブ」と呼んでいる。

女子ダブルスチームに勝利して大人げなく大喜びするシニアチーム。

普通のピーマンの横にそれとなく辛いハラペーニョを並べられると大変まぎらわしく、かなしい。

うちの子が間違って食べてしばらく泣いていた。

これも修行だ。

皆さんこれがヒアリの巣ですご参考までに。