デイ白いジェリーズ
やった、本当に久しぶりにみつけた「らしい」誤字!
アジアンスーパーを巡っても最近はなかなか遭遇しないから寂しかったんだよな。
でもこれ、なんて言いたかったんだ?
アメリカ人は10月末のハロウィン以降、11月12月とイベント続きでロクに働かなくなることは有名な話だ。
で、これは11月のサンクスギビングデーの時。
サンクスギビングデーとクリスマスは公休日なので基本的にどの店も休みになるはずなのに、ここだけはやっぱり開いてるウォルマート。
しかもサンクスギビングセールとかでテレビその他が相当安かったらしく、今までに見たこともないぐらいの込み具合と熱気のため、ただ食い物を買いに来ただけのワタクシなどは何も買わずに颯爽と出てきたものだった。
サンクスギビングは外に出ないのが一番と心に刻み込んだ瞬間だ。
大晦日でもクーラーをつけたくなることで有名な暑いフロリダに、「雪」のプレゼントが届いた。
なかなか粋なことをする。
しかし俺はこのイベントを準備段階から観察していたので知っているのだが、トラックに積み込まれた大量の氷を人力で運んで機械に突っ込み、粉々に砕いて雪のように降らせるという相当にガテン系な仕事であった。
粋の裏には大変な苦労があるものだな。
でもフロリダでは一生雪に触らない子もいるだろうから嬉しかったと思うよ。
あ、獺祭がある。
日本でも品薄なんじゃなかったっけ?
まあ俺は酒はほとんど飲まないのでどうでもよいことだ。
普通酒って何?というのは少しだけ気になるが、なんかあんまり美味しくなさそうなネーミングだな。
今年も色んな人々とテニスをして外交関係を深めてきたわけだが、去年の総括からもう1年か…。
今年はなんだかあんまり上達した気がしないな。
画像の彼はEJというニックネームのナイスガイで、副業でテニスコーチをしているが本業が何かは知らない。
とにかく今年出会ったテニス仲間の中では一、二を争う腕前と性格の良さ。
テニスコーチなだけあって俺よりよほどうまい割に、少しつけいる隙があるので来年はイイ線までもっていこうとひそかにたくらんでいる。
ところで、画面左のベンチに人が座っているのが見えるだろうか。
俺たちの試合をじーーーーーーっと見ていて時々ジャッジまでしてくれていた彼女。
一人で打つ相手がいないのかな?と思って声をかけてみると、すぐに参戦してきた。
俺より年上ぐらいの気がするちょっと中年体型の彼女はイングリッドという名前なのだが…。
めちゃくちゃ強かった。
凄まじいパワーで放たれるショットはEJですら手こずるほどで、遺伝子レベルの差を痛感する。
しかも我々はすでに3時間近く打った後で疲れているのに対して彼女は元気なので体力的にも厳しい。
そこでEJがまず、
「脚がもうジェリーだ!」
と言い始めた。
Jelly legs(ジェリーレッグズ)ってのは、どうやら脚が疲れ切ってゼリーのようになった状態のことを言う。面白い例えだよな。
最初はそんなEJの様子を笑っていた俺だが、そのうち俺の脚もジェリってきやがった。
どうやら俺の今の体力では3時間以上全力でテニスをするとそろそろエネルギー切れが起こるらしい。
それでも元気なイングリッドはガンガンと除夜の鐘みたいなショットを打ち込んでくるのでもう脳内に煩悩など浮かぶ余裕もない。
そこで、
「俺たちは脚がもうジェリーだからジェリーズっていうバンドを組めるんだぜ!」
とかなんとか今思い出しても完全に意味不明なことを言ってその日の練習を終了に導いたことは言うまでもなかった。
今年のクリスマス、近所で一番がんばっていたお宅。
やけにリアルに喋るサンタがもはやホラーレベル。
こういう装飾は派手なものになると専門の業者がいて、一から十までやってくれる。
そんなことに精一杯金をつぎ込むあたり、アメリカらしいと言えばらしい。
そんなわけで、良いお年を。
わしわし