2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

5月10日(月)その2 無幻

大量のクルマにウンザリしながらも、ようやくここまで来たぞ。 ここは海底トンネルと迂回路の分岐点だ。 まっすぐ行けば、有料の長ーい海底トンネルを通って首都レイキャヴィークに向かう最短コース。 左に行くと、大きく入り江を周ってトンネル出口あたりに…

5月10日(月)その1 都会の影

朝の4時に日本の知人からの電話で起きる。 国際電話だとは知らずにかけてきたらしい。 数分会話して一体いくらぐらいかかったのだろう。哀れな…。 向こうは午後1時ぐらいだな。 9時間の時差もすっかり身についた。 まだ明け方なのに、電話ですっかり目が…

5月9日(日)その2 カラカラ

峠の頂上で座りこんだら、根が生えて動けなくなった。 あぁ、風でグローブが転がっていく。 でもそれを追う気にもならん。 今日はそこそこ元気があったハズなのに、あの坂はそれ以上に、素晴らしく長かったのだ。 ま、ジッとしててもしょうがないし、汗が冷…

5月9日(日)その1 マウンテンユニ試乗会

ロウガルバッキという名前がなぜか好き。でもグーグルには町だと思われてない。 朝から天気がいいな。暑くなりそうだ。 地図によると、今日は人里離れた山岳地帯を走り抜けることになる。 でもこんな暑い日は、水の確保がしやすい山エリアを走るほうがむしろ…

5月8日(土) うまい!!

この先が長い。 よい寝床でよく寝た。 ブロンドゥオスのキャンプ場、ここはいい。寒くもない。いい季節になってきた。 さて今日は、ロウガルバッキという小さな町まで行けるかなってところだ。 どうしてもってわけじゃないけど。 これから土日なので、小さな…

5月7日(金) フラットよ!

次の町まで50キロ。 朝8時前、アニカ宅を出る。 アニカとグレタの二人はまだ寝ているのか寝室から出てこなかったので、 書き置きを残してこっそり脱出。 サウザルクロウクルにも港がある。 この辺なんて北極圏だろうに、冬は凍ったりしないんだろうか。 そ…

5月6日(木) 流れてきた

ヴァルマリーズは存在感が薄い。 寒い夜だった…。今も寒いけど。 テントを建てるのを面倒がるとこうなる。 まだ5時か。 近所のドライブインが開くのは9時らしい。 この大して広くもない町を散策しながら開店を待つとしよう。 しかしこのヴァルマリーズとい…

5月5日(水)その2 上質

このへんにいるのではないかと。 峠にさしかかると、雨はやんだようだ。 ありがたい。 なんせ、 雪に変わったからなぁ。 この期に及んでまだ降るか!! 雪とは言ってもみぞれに近い。 だから服が濡れる。 ハプンで買った防寒着の防水性が試される時がついに…

5月5日(水)その1 アークレイリからはみ出る

朝。 起きていくと、いつものようにグンラが朝食の準備をしてくれる。 それも今日で最後だ。 目の前の白いポットにはいつでもホットコーヒーが入っていて、 皆さんが心おきなく24時間コーヒーを飲めるようになっている。 昨日の食い過ぎとコーヒーの飲み過ぎ…

5月4日(火) 脱出前夜

いきなりだが、30代半ばのグンラと今は亡き旦那さん。 40年ぐらい前の写真である。 うーん…。 なるほど…としか言いようがない…。 この写真を元にして、グンラから昔の話を聴くのは楽しい。 長い話の後、彼女が呟く。 「みんな死んでしまったわ…。」 グンラは…

5月3日(月) ささやかな長旅

本日、ようやく雨。 やることもなく、したいこともなし。 もっぱら部屋で寝て過ごす。 あ、そういえば! 昨夜、部屋であの猫柄のカップを落として割ってしまったのだ。 寝ようと思ってカーテンを引いたら、窓際にあったカップに当たってしまった。 アイスラ…

5月2日(日) 借りてきた俺

朝の10時過ぎ。 昨夜オトナのバールで飲んだ帰りに泊めてもらったカレのアパートを出る。 カレたち関係者全員に『ボロアパート』と称されているここ。築50年は過ぎているそうな。 日曜日のアークレイリの街は静かだ。 ブラブラと散歩しながら、遠回りにグン…

5月1日(土) 居候、漂う

朝帰り後、少し寝て、11時には目が覚めた。 昨夜はビールを3杯ほどしか飲まなかったので、酒も残っていない。 あぁ、今日から5月かぁ。 もう1度ブレーキの修理にとりかかってみる。 うん、少しはマシになったような気がするな。 ひょっとすると直ったかも…

4月30日(金)その2 ナイトライフ…

長い散歩を切り上げて家に戻ると、ほどなくして夕食。 グンラとリンダが腕を振るってくれたこの料理は、ええと…。 ミートソースに米が混じってて、それをパンに乗せて食うという、何か斬新な…そんな料理。 米とパンを一緒に食うという発想に驚きはしたが、食…

4月30日(金)その1 街にさまよう

朝起きて部屋を出たら猫がお出迎え。 油断してると部屋の中にも入ってくるからな…それだけは阻止しなければ。 昨日このお宅に入った瞬間からずっと思っていたんだが、 この家、毛が凄い。 でもきっと住人はまったく気にならないのだろう。 これは愛だ。そし…