2014-01-01から1年間の記事一覧

5月14日 いきものたち

朝は少し寒い。 昨夜、思ったとおりに少々雨が降ったせいか。 夜はずっと誰かに見つからないか気になっていたが、朝になってしまえばレストエリアは快適だ。 ゆっくりとテントを乾かしてから出かけるとしよう。 そういえばこのテントで雨に当たったのは初め…

5月13日 Word is no matter

楽しかったオクラホマシティのミュージックハウス生活も今日で終わりだ。 とはいえこの数日ですっかりズボラになった俺。 早朝から出発するようなこともなく、 コンビニで食料を買い、デカカップのコーヒーを飲んでゆっくりのんびりした上で、のろのろと活…

5月12日 リンパ節の夜

昨夜もリビングのソファで寝ることになってしまった。 パーカーはまた外で寝た。 雨が降ってもおかしくない、涼しすぎるぐらいの気候だったが、 いい寝袋を持っているから大丈夫だと彼は言い張った。 でも自分の家で寝袋で寝ること自体が大丈夫じゃないよな…

5月11日#2 This is freedom right here

さまざまな謎の物体が放置されているミュージックハウス。 とりあえず誰もいないので、このスキにビールでも買ってくるか。 俺は特に酒はいらないのだが、連中がガボガボ飲んでるからな。 まあ宿代がわりってことだ。 今度の買い物は一輪車で行くとしよう。…

5月11日#1 ヒッピーバースディ

昨日は何時ぐらいまで遊んでいたのやら。 リビングのソファで寝て、起き出したらもう昼だ。 起きてすぐにやることもないので、なんとなくそう広くもないミュージックハウス内を探検。 おお、雑多な楽器に混じってさりげなく骨董的価値のありそうなオルガン…

5月10日#3 ヒッピー墓場をゆく

彼らの家、自称ミュージックハウス内部。 大量にあるレコードがシブい。 で。 連中は煙を吸っている。 当たり前のようにマリファナであろう。独特の芳香が部屋中を満たす。 草を乗せたパイプを一口吸っては隣に回し、ということを延々と繰り返している。 俺…

5月10日#2 再会

パーカー宅を目指してオクラホマシティを進行中である。 そういえばパーカーいわく、オクラホマシティの南側は治安が悪いから行かないほうがいいってことだったな。 クルマで降り立ったのがちょうど南側のあたりで、そこからジワジワ北上して今は街の中心地…

5月10日#1 オクラホマ・シティ

最近の旅の主食と化しているケロッグ・ポップタルト。 安くて量が多くて食いでがあり、味も6種類ぐらいあって飽きにくい。 値段は店によって変動はあるが大体1ドル前後。 人力旅でもしてなきゃただの甘ったるいお菓子だろうに、今はこれが立派な食料だ。 …

5月9日 GOOD RIDE

今日は左前方からの向かい風だ。 昨日は右からだったから反対。ほんとに風向きは毎日毎日クルクルよく変わる。 でもどっちにしろキツい。 全然進まないわけではないが、十分ブレーキにはなってくれる。 フリーウェイではなく旧道を進んでいたら、いつのまに…

5月8日 前進行

早朝。 テントを撤収し、出発しようと思ったらタイヤの空気が抜けている。 またパンクかよ!ヒイイィィィ!! イヤイヤながらタイヤを外してチェックすると、昨日換えたばかりの新品チューブに穴が空いている。 昨日の交換時に空けてしまったか、ザックに収…

5月7日 アマリロは黄色を意味する

アマリロ。 大きな街だろうとは想像していたが、予想より3倍大きかった。 野宿場所からすぐ近くだと思っていたウォルマートがものすごく遠い! 何度も地図を見直してはまだ着かないのかと愕然としつつ、チビチビたどり着く。 大きな街はこれだから嫌だよ。…

5月6日 待ちながら思う

テキサスのフリーウェイは高速道路らしくない。 アメリカのフリーウェイは他の一般道や土地とは完全に区切られているのが常識だと思っていたが、 テキサスに入ってからはその境界が見当たらず、その気になれば自由に出入りできてしまう。 適当だなーおい、…

5月5日 テキサスまで

インド人スタッフが無愛想なアメリカーナモーテル。 しかし、朝食が付いていた!しかもシリアル! これは嬉しい。シリアルのような栄養価の高いモノを食べたいとずっと思ってたんだよ。 インドのおっちゃんも実はいい人そうなのだが、それが少々わかりにく…

5月4日 壊れた英語でよかったら

昨夜はサンタローザ郊外の変なところで寝たので食料を買えなかった。 ほんの数キロ戻ればサンタローザの町に店はあるのだが、 一方通行のフリーウェイを逆走して戻るほどの気にもならない。 ま、この先のどこかで食料を買える町があるだろうよ。 あ、廃墟。…

深く考えてどうする

まあアレだ。恒例のヤツだ。 麦の山ッ。 ジッと見つめる小麦。そしてベルトコンベアー。 これからしばらくこんな生活が続くわけだが、そりゃーたまには働かないとなー。 ところでこれ。 去年の秋頃に深い意味もなく手に入れておいた郵政メイト、V80。 キャ…

5月3日#2 天国で会おう

プリシラが買い物から帰ってきた。愛犬ダンカンも。 ダンカンは初対面なのに人懐っこくてとってもかわいい。 こちらが写真を撮らせてもらうと、彼女も古いニコンのカメラを持ち出して俺を撮るのだ。 爽やかな笑顔で対応したつもりが、 「ジャパニーズスマイ…

5月3日#1 プリシラ

ようやくアルバカーキの気配を完全に抜け、元の荒野に戻ってきた。 さっくり一輪車に乗って進みたいところだが、 昨日あれほど痛かった両脚の痛みが今朝になって治っていたりするはずもない。 ステイシーのマッサージクリームを毎晩せっせと塗っているおか…

今の話をしよう

旅日記の途中ですが。 帰ってきたよ、北海道。 雪囲いがそのまま。 そういえば3ヶ月前は雪がまだ大量にあって家に入れなかったんだよな。 今は暑いわー。 ライダーハウスがちょっと変わっていた。 どこが? 答: 女子棟が無い。 ライダーハウス内に人がい…

5月2日 巡礼

今日は2泊したアルバカーキを出る。 この街を出てすぐにある山を一つ越え、ひたすら320キロほど進めば次の大きな街、トゥクムカリがあるだろう。 言葉にするのも地図で見るのも簡単だが、300キロという距離は、実際にはとても長い。 この行程をフリーウェ…

5月1日 アルバカーキにて

5月になったか。 ステイシーのおかげで予定より一日早く着いたアルバカーキ。 せっかくなので、ここでもう一泊しようと思う。 痛めた両足を休めたいし、一泊30ドルで居心地のいい宿もみつけられた。 そしてもう1つ、大きな街に着いたら探したかったモノも…

4月30日 白い自転車

今日はまさかの向かい風。 横風から追い風に変化してくれることを期待していたが、逆とはな。 こうなるとフリーウェイはダメだ。諦めてルート66を行くも、これまた進まねー。 風も強いし、今日は歩いたほうが良さそうである。 また厳しい戦いになりそうだ。…

4月29日 弱気の分水嶺

夜はなかなか寒かった。 寝袋はマイナス気温にも耐えられるハズのものだが、それでも足元が冷える。 外は一体何度なのだろう。 少しでも体力を回復させたい夜中に熟睡できないとつらいな。 夜が明ければ明けたで、今日も横風。 今日もか。嫌になる。毎日毎…

4月28日 パーカー

今日の風向きは、左からの横風だ。 昨日はさほど気にならなかったトレーラーの走行風が、横風により勢いを増して吹きつけてくる。 トラックが通過した一瞬後に、グワッと一輪車ごと持って行かれる感じ。 これはなかなか怖い。 歩けば足が痛いし、乗れば横風…

4月27日 フリーウェイ

今朝は快晴だ。 雪は少し残っているようだが、これぐらいなら走行に問題はないだろう。 うん、これなら行ける。 昨日は寒さに凍えながら歩いたこの道も今は涼しく爽やかだ。 あの雪は一体何だったんだろうな。 ところで、ここフラッグスタッフを出てからの…

4月26日 アリゾナの雪

朝起きて外を見たら雪!! なんじゃこりゃ…。 冷えるとは思っていたが、まさか雪が降るとは思わなかった。 雪の勢いはなかなか強く、このまま積りそうな気配だ。 これではさすがに進めまい。 足の痛みも案の定治っていないことだし、この際だから今日は休養…

4月25日 接点たち

寝る前になんだか冷えるなーとは思っていたが、深夜に寒さで目が覚めた。 ライトで照らして見た温度計は10度を下回っている。 夜は冷えるだろうと予想していたモハベ砂漠でもここまでは下がらなかった。 じょじょに標高が上がってきているせいだろうか? こ…

4月24日 荒野

カニ夫人とレイの家で起き出したら、すでにカニ夫人は家に居なかった。 そういえば昨夜、明日は朝が早いと言っていたな。 あんなにインパクトのあった彼女の写真を撮り逃したのはとても残念だ。 カニ夫人は居なかったがレイはいて、 クルマでキングマン郊外…

4月23日 カニ夫人

ニードルズにあるインド人モーテルでの一夜が過ぎた。 昨日は早い時間に投宿しただけあってじっくりと休むことができたな。 やはりベッドは体力の回復度が違う。 旅を始めて1週間。 顔の日焼け具合がこんなことに。 まだ4月とは言え、砂漠の直射日光は侮…

4月22日 砂漠が終わる

朝。 砂漠だと人に見つかる可能性は少ないので、焦って撤収する必要がないのがいい。 なお、荷物は全部小さな一人用テントの中に押し込むが、36インチユニだけは入らないので外に放置だ。 昨夜もまた変な夢を見た。 学生時代のような戦国時代のような、わけ…

4月21日 水

本日も快晴が憎い。 しかも向かい風。全然進まない。 水が欲しい。思いっきり水が飲みたくて仕方がない。 持っていないわけではないが、次の補給の遠さを考えて切り詰めているせいだ。 ユニサイクルを漕ぐ脚がピクピクと痙攣している。 まだ一輪車旅に適し…